ミャンマーの軍事政権はサイクロン被害に対する国際支援の申し出に冷淡な姿勢をとり続けている。欧米などによる制裁という北風にさらされてきた軍政に久々に差した太陽だが、それでも上着を脱ごうとしない。露呈したのは、極端な対外不信という軍政の特異体質である。 深刻なサイクロン被害が明らかになった後、軍事政権は国際的な支援を求めるアピールを出した。しかし、国際社会が相次いで大規模な緊急支援を表明したにもかかわらず、受け入れは物資に限り、「準備不足」を理由に援助要員の入国を拒んでいる。 こうした異常事態に、援助関係者の怒りは募る一方だ。世界食糧計画バンコク事務所のリズレー報道官は「(支援の遅れへの)苛(いら)立(だ)ちは人道緊急支援の歴史で前例がない」と軍政の頑(かたくな)なな姿勢を非難した。 現地事情に詳しい日本のある援助関係者によると、ミャンマー国内での外国援助機関の活動はこれまでも厳しく制限されて
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