小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件をめぐっては、二つの説明責任が問題になった。ひとつは小沢氏。そしてもう一つは東京地検特捜部だ。特捜部は4日、約1時間20分という異例の長さにわたって記者会見を開いた。ただ起訴内容の詳細については、「公判で明らかにする」などと明言を避けた。検察はどこまで説明責任を果たすべきなのか。 東京地検のある霞が関の合同庁舎6号館。午後6時からの記者会見には、谷川恒太次席検事と佐久間達哉特捜部長が出席した。 記者「小沢氏への聴取は何回行ったのか」 部長「言わない」 記者「土地購入の原資には、ゼネコンマネーが含まれているのか」 部長「お答えを控えたい」 主に在京の新聞、通信、テレビ各社が加盟する司法記者会の記者約50人を前に、一般論では答えるものの、肝心のところははぐらかす光景が繰り返された。事件の発表などは次席検事が普段から行ってい