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ブックマーク / proxia.hateblo.jp (2)

  • 名バであれば、ウマのうち。ーー『ウマ娘 プリティーダービー』について - 名馬であれば馬のうち

    「そのほうが語って聞かせるレースをことごとく観戦する暇が、いつそのほうにあったのか不思議なことよ。そのほうはこのコロナ渦、一歩もスマホの前から動いた様子さえないように朕には思えるのだが。 」 「私が見、またおこなうことはすべてこのスマホ画面と同じ静謐、同じ薄明、また同じネイチャのささやき*1渡るこの静寂が支配する精神の空間において意味を得るのでございます。恐らく、この世界で残されているものはジュエルと金を永遠に吸いこみつづける巨大な虚無と、ウマたちが戯れ遊ぶサークルのミニキャラ画面だけでございます。この二つの場所を距てているのはわれらの瞼でございますが、そのいずれが内にあり、いずれが外にあるかは、だれにもわかりません。」*2 「して、そのほうはこの一月でどれほどのウマを育てたのだ」 「200」 「200」 200のウマがあり、200の生があり、200の死があった。*3 あれのような名馬だけ

    名バであれば、ウマのうち。ーー『ウマ娘 プリティーダービー』について - 名馬であれば馬のうち
  • 円城塔の書き出しの話 - 名馬であれば馬のうち

    円城塔のどこが好きかと言われると、「文体」とか「リズム」とか「変な予測変換にぶんぶん振り回される感じ」とかすごくふわふわでありがちなことしか言えない。 彼の文章になんらかの比喩や文学的質、物理ネタを見出すのは、その手の人の仕事であって、いつもご苦労様です。 だから快楽的にしか読めない。快楽を生み出すポイントは、1)書き出しの切れ味、2)途中の乱痴気、3)締めの叙情みっつです。 中でも書き出しが良い。出会い頭にぐさり、とナイフをみぞおちにつきたてといて、こちらが戸惑っている間に続く段落でぐぐぐと刃を捻って致命傷に至らせます。最初の一二ページに撒かれるその魔力で、ついつい最後まで読んでしまいます。 というので、そこらへんの棚から適当に抜き取って集めた書き出し集。めちゃくちゃカッコイイ、あるいはカワイイ。 全ての可能な文字列。全てのはその中に含まれている。 『Self-Reference

    円城塔の書き出しの話 - 名馬であれば馬のうち
    Erlkonig
    Erlkonig 2012/02/04
    「変な予測変換にぶんぶん振り回される感じ」
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