タグ

ブックマーク / business.nikkei.com (38)

  • 3時間集中して映画館で見るべき映画「オッペンハイマー」

    この記事の3つのポイント 「オッペンハイマー」は映画館で見てこそ趣旨が伝わる 自然と人間社会との境界面で起こる事象の興味深さ マンハッタン計画とアポロ計画に見る科学と社会の関係 映画「オッペンハイマー」を見てきた。 原爆開発というシチュエーション以前に、映画として傑作だと思った。上映時間3時間で、一つもダレる場面がない。弛緩するカットもない。大変な緊張感で一気に見せられる。 なるほど、これは途中休憩を入れられないのも道理だ。高い緊張感を維持したまま一気に見ないと映画の意図したところが伝わらない。だから、この作品は映画館で見ることが絶対の条件だ。「ディスクが出たら買って見よう」「配信に入ったら見よう」と思っている方は、考えを変えてすぐにでも映画館に行きましょう。 「アマデウス」のサリエリとストローズ 映画の焦点は、あくまでロバート・オッペンハイマーの複雑な人間性と彼のたどった数奇な人生にある

    3時間集中して映画館で見るべき映画「オッペンハイマー」
    Imamura
    Imamura 2024/04/26
    「オッペンハイマー」は音圧が高かった。あれは家庭のスピーカーでは味わえない。登場人物が多くてちとつらかった
  • 旅客機を造れない日本がロケットは造れるわけ

    この記事の3つのポイント 日のロケット開発のキーパーソンは旅客機も企画した ロケットと旅客機の開発チームの違いは「継続性」 私案・もし日製の旅客機を開発するならば 経済産業省が3月27日に、大臣諮問機関の産業構造審議会で、航空機産業戦略を公表した。開発遅延を繰り返して最終的に開発中止になった旅客機「三菱スペースジェット(MSJ、旧MRJ)」の失敗を受けて、今後10年で官民合わせて4兆円の投資を行い、2035年以降に次世代国産旅客機の事業化を官民連携で目指すとした。 こういうニュースが流れると、私のところに質問が飛んでくることがある。「なんで日は旅客機を造れないんですか。ロケットは飛ばせるのに何が違うんでしょうか」 一番単純な答えは、「ロケットは造り続けたから。旅客機は途中でやめちゃったから」というものだ。が、これではその意味が理解できない人も多いだろう。 自分はある程度、この件につい

    旅客機を造れない日本がロケットは造れるわけ
    Imamura
    Imamura 2024/04/12
    原発は事故によって若い技術者が入らなくなってしまったから今後が大変、みたいな話もありますね。技術開発は人の育成や交代も見据えて長い目で見ていかないとね
  • 「オッペンハイマー」と車椅子と左利きの私

    この記事の3つのポイント 車椅子ユーザーへのシネコンの対応が話題になった 少数派の「わがまま」ととらえる見方は正しいのか? 現実は理想とは違う。だからこそ我々は前に進むべきだ 先だって、某SNS――などとぼかす必要もないか、ネットでは衆知のことだし――現「X」、というよりも今でも旧「Twitter」と書いたほうが通りがよいSNSでちょっとした騒動が発生した。 以下、個人の問題ではなく社会の問題としてとらえるために、固有名詞を省いて事態を要約する。 車椅子ユーザーがシネマコンプレックスへと映画鑑賞に行った際に、「当劇場は段差があって危ない。スタッフもそこまで時間があるわけではないので、今後はこの劇場以外で見てもらえれば」と言われたと書き込み、当該シネコンが「不適切な対応に関するお詫び」という文書で謝罪する事態になった。 私は傍観者でしかなかったのだが、驚いたのはSNSにおける車椅子ユーザー側

    「オッペンハイマー」と車椅子と左利きの私
    Imamura
    Imamura 2024/04/05
    左利きの上司が「自動改札になってこれがイヤ」とぼやいていたな/車椅子の人が外に出られるようになるきっかけに「街に出よう 福祉への反逆」という70年代のドキュメンタリー番組があります
  • 「ブラタモリ」終了とあの番組の復活に思う

    この記事の3つのポイント NHKの「ブラタモリ」がレギュラー放送を終了する 後番組はまさかのアレ。今度は大丈夫なのか? NHKは公共放送としての自らの使命を問い直すべき NHKの人気番組「ブラタモリ」が、3月いっぱいで週1のレギュラー放送を終了すると発表があった。2月14日のことである。 タモリが専門家の指南を受けつつ、ぶらぶら歩いて地域の特色を紹介するという番組構成上、どうしてもタモリは相応の距離を歩き回らねばならない。78歳という年齢を考えると、「そろそろなのかなあ」という感触はあった。それでもいざ発表になるとさびしいものだ。 タモリがハナモゲラ語や中洲産業大学教授、イグアナのものまねなどで、テレビメディアに格デビューしたのは1976年。私が中学生の時だ。その前年あたりから主に赤塚不二夫の後押しで、単発的にテレビ番組に出演していたという。同時期、山下洋輔や筒井康隆の文章に、「面白いヤ

    「ブラタモリ」終了とあの番組の復活に思う
    Imamura
    Imamura 2024/02/28
    象を撃つ話は眉村卓の『通り過ぎた奴』を思い出すなあ。NHKは川口のアーカイブスにある映像をネットから自由に見られるようにしてほしい。受信料で作った番組で受信料以上の金を取らないでほしい
  • ビキニのバービー、オッペンハイマーを笑う

    あまりに暑い上に、新型コロナウイルス感染症が流行しているので、ろくに外出しないままに夏が過ぎていく。近隣に1つよさげな公共プールを見つけたので何回か泳いだが、夏らしいことといえばそれぐらいしかしていない。 こういうときは涼しい映画館で憂さ晴らしを――というのが自分の生活の定番なのだが、「君たちはどう生きるか」を観てここでエッセーを書いてからしばらくは、映画館に行く気力も出なかった。「地球防衛軍」(多猪四郎監督、1957年)の4K修復版上映があったのだが行きそびれた。鮮明なモゲラを大きなスクリーンで観たかったのに。 それでも友人に誘われて「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」は観た。お約束満載のジェットコースタームービーなので、頭に残る情報量は少ない。見ている間は思いきり楽しんで、終わった後は「考古学者が発掘した品を壊すな」などと突っ込みを入れて、それでおしまい。 この原稿を書いている前

    ビキニのバービー、オッペンハイマーを笑う
    Imamura
    Imamura 2023/09/07
    「ラーメン食べたい」のあの歌詞は映画「男はつらいよ」を引いていて、「男はつらいよと言うけれど、女だってつらいのよ」と言っているのだと思います
  • 小田嶋さんへの手紙

    2022年6月24日、日経ビジネスオンライン時代から長くご執筆をいただいてきたコラムニスト、小田嶋隆さんがお亡くなりになりました。 今回は、小田嶋さんに近しい方々にいただいた寄稿を掲載して、皆さんと一緒に偲びたいと思います。 最初は、日経ビジネスに小田嶋隆さんをご紹介くださったジャーナリスト、清野由美さんです。 追悼、小田嶋隆さんへ ついにこの時が来てしまった。 小田嶋さんが脳梗塞で入院された時から、ずっと、はらはらと過ごしてきた。編集Yこと、日経ビジネスの山中浩之さんから電話の着信があると、覚悟を決めて出るのが習いになっていた。小田嶋さん人の美学から、逐一の病状はうかがっていなかったが、じわじわと砂の落ちる音は伝え聞いていた。 私にとっては、昨秋「中央公論」で小田嶋さんとオバタカズユキさんの対談の仕切り役をした時が、今生のお別れとなった。幾度かの入院治療のインターバルのタイミングで、身

    小田嶋さんへの手紙
    Imamura
    Imamura 2022/07/02
    ここで森本あんり先生が出てくるとは。しかも小田嶋隆と小中高と同級生だったなんて。そして3つの追悼文はどれもストレートな、彼は素晴らしかった、惜しい人を亡くした的な紋切り型でないのがいかにもそれらしい
  • 小田嶋隆さん、お疲れ様でした。そしてありがとう。

    日経ビジネス電子版で「『ア・ピース・オブ・警句』~世間に転がる意味不明」、日経ビジネス誌では「『pie in the sky』~ 絵に描いたべーション」を連載中のコラムニスト、小田嶋隆さんが亡くなりました。65歳でした。 小田嶋さんには、日経ビジネス電子版の前身である日経ビジネスオンラインの黎明(れいめい)期から看板コラムニストとして、支えていただきました。追悼の意を込めて、2021年11月12日に掲載した「晩年は誰のものでもない」を再掲します。 時の権力者だけでなく、社会に対して舌鋒(ぜっぽう)鋭く切り込む真のコラムニスト。その小田嶋さんがつむぐ1万字近い原稿を、短い言葉でどう表現するか。記事タイトルを短時間で考える担当編集者にとっては、連載の公開前日は勝負の1日でもありました。 再掲載するコラムは療養中の病室から送っていただいた原稿です。「晩年」という言葉やそれを何も考えずに使う社

    小田嶋隆さん、お疲れ様でした。そしてありがとう。
    Imamura
    Imamura 2022/06/25
    なんだってー。悲しい。そしてありがとう。安らかに
  • グループホームで、母にまさかのプロポーズ?!

    親を「グループホーム」に入れたらどんな介護生活になるのか。 そもそも「グループホーム」とは、どこにある、どんなところなのか? 親が高齢になれば、いずれ否応なく知らねばならない介護施設、その代表的なものの一つである「グループホーム」。『母さん、ごめん2 50代独身男の介護奮闘記 グループホーム編』で、科学ジャーナリスト、松浦晋也さんが母親をグループホームに入れた実体験を、冷静かつ暖かい筆致で描き出します。 介護は、事前の「マインドセット」があるとないとではいざ始まったときの対応の巧拙、心理的な負担が大きく変わってきます。連載をまとめた書籍で、シミュレーションしておくことで、あなたの介護生活が「ええっ、どういうこと?」の連続から「ああ、これか、来たか」になります。 書籍・電子版で6月23日発売予定です。 書の前段に当たる、自宅介護の2年半を描いた『母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記

    グループホームで、母にまさかのプロポーズ?!
    Imamura
    Imamura 2022/06/09
    こんな展開になるとは。そして次回はまた不穏な予感
  • 母さん、83歳にして恋ですか?!

    この連載は『母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記』として単行電子書籍となり、介護関連のとしては異例の支持を集めました。22年1月には集英社文庫に収録されております(こちら。文庫版にはジェーン・スーさんとの対談が追加されています)。 そして5年後。前回の最後は、松浦さんのお母様がグループホームに入ったところでしたが、今回はそこから今日まで起こったさまざまな出来事が語られます。 介護施設に入居したことで、母親の介護は終わったのでしょうか。 入居後にお母様、そして松浦さんを待っていたのはどんなことなのか。 ぜひじっくりとお読みください。 (担当編集・Y) 母がグループホームに入居し、最初の夏が来た。その、2017年の初夏、私は母の「家に帰せ」攻勢に手を焼いていた。 1週間に1度、グループホームを訪問し、母と話をする。母は起きていることもあるし、昼寝していることもある。お菓子を持って行

    母さん、83歳にして恋ですか?!
    Imamura
    Imamura 2022/06/03
    刺激になってよいと思うけれど、すごく近くで見ている松浦さんとしては弟さんや妹さんのように手放しで喜べる気持ちにならないのかも
  • 「俺は母をだまし討ちにした?」ホームに入れた罪悪感に苦しむ

    2017年1月30日、私は2年半の自宅介護の末に、母をグループホームに入居させた。 自宅介護の一部始終は、日経ビジネス電子版(当時は日経ビジネスオンライン)に「介護生活敗戦記」として連載し、『母さん、ごめん。』というにまとまった。 が、介護は親を施設に預けたらおしまいになるわけではない。その後5年以上が経過したが、今も私の介護生活は続いている。 自宅で面倒を見ているときに比べて、ずっと負荷は減った。なによりも心強いのは、今はグループホームに勤務するプロフェッショナルのスタッフの方々のバックアップを受けることができる、ということだ。 それでも認知症は不可逆に進行し、私は母の変化に振りまわされ続けている。母が元気だった頃の生活は戻らない。そして、「母を預けている」という状態でも、なにもかもがうまくいくわけでもない。 これから書き記していくのは、2017年1月30日から始まった、「自宅介護の、

    「俺は母をだまし討ちにした?」ホームに入れた罪悪感に苦しむ
    Imamura
    Imamura 2022/04/14
    松浦晋也さんの「介護生活敗戦記」の続きだ。ちょっと居住まいを正して読む
  • プーチン大統領がおかしい! 「KGB出身に似合わぬ雑な展開」

    プーチン大統領がおかしい! 「KGB出身に似合わぬ雑な展開」
    Imamura
    Imamura 2022/03/04
    プーチンが乱心したのか実は計算ずくなのかはわからないが、攻め込む理由は理由になってないし世界の支持も得られていない。どちらにしてもやってることがメチャクチャなので暗澹たる気持ちになるのは変わらない
  • 『ハコヅメ』ヒットを支える「嫌われることを恐れない」覚悟

    警察官からマンガ家に転じた泰 三子さんの『ハコヅメ~交番女子の逆襲~(以下、ハコヅメ)』は、合計230万部を売り上げ、2021年7月からは日テレビで地上波ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」が放映開始、アニメ化も決定(こちら)。「4、5年前から振り返って描いている」(その1)、「すべての登場人物から“身上調書”を取ってある」など、プロの作家とはここまでできるのか、の衝撃と、泰さんのお仕事への覚悟に驚かされまくりのインタビュー、これにて最終回です。(編集Y) ●3年前、デビュー直後のインタビューはこちら 【前編】「『警察は“しょうもない人”が頑張る仕事です』」 【後編】警察で学んだ、マンガ家として急成長する方法 (その1から読む) (その2から読む) ―― 話を戻しまして、長編を短編の中の要素とスムーズに繋げるにも、伏線、つまり、そのキャラクターが何を抱えてどんな経験をしてきたか、を知

    『ハコヅメ』ヒットを支える「嫌われることを恐れない」覚悟
    Imamura
    Imamura 2021/08/24
    すごい。面白い。その1から全部読んでしまった。独特な作者さんだな。登場人物の調書を取るのは荒木飛呂彦がキャラの履歴書を書く、特に親について詳しく書くと言っていたのを思い出した
  • 一時帰国してみたら……日本のコロナ水際対策は穴だらけ

    認知症を患う母にどうしても会っておきたくて、ゴールデンウイークの休暇を利用して米ニューヨークから実家のある千葉市に一時帰国した。 帰国する飛行機の出発前72時間以内のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)検査の陰性結果に加え、ワクチン接種の証明書を携えての帰国。到着した成田国際空港での唾液による検査でも陰性と出た。それでも日への渡航者全員には到着翌日から14日間の自主隔離が求められる。 帰国者側からすると「検査をしていない日在住者に比べてむしろ安全なのでは?」と感じるのも音。だが一方で、東京五輪・パラリンピックを約2カ月後に控える日政府の意気込みも感じられ、当然ながらすべての要請に従う前提で帰国を決断した。 ところが成田到着直後から筆者に突きつけられたのは「穴だらけの水際対策」という現実だった。 帰国者への水際対策はニューヨークの空港(実際には近郊のニュージャージー州ニューア

    一時帰国してみたら……日本のコロナ水際対策は穴だらけ
    Imamura
    Imamura 2021/05/23
    現場の人は言われた通りにやるだけで、それが本当に対策になっているかは考えていない。そりゃ変異株の国内侵入を次々許すわけだ。自分の不手際が原因かどうかはわからないもんね
  • はやぶさ2、定石破りの大成功の背景

    はやぶさ2、定石破りの大成功の背景
    Imamura
    Imamura 2021/01/07
    「初代はやぶさによる定石破りは、はやぶさ2により新たな定石に昇華され、諸外国が後を追ってくるようになった」。日本は定石破りでしか世界と勝負できない。新たな野心的計画のために予算を
  • 文春砲の砲手に期待すること

    今週もまた、菅義偉新政権の話題に触れなければならない。 このことについて、まず、読者の皆さまにお詫びしておく。 思うに、商業メディアに連載を持っている書き手が、3週連続で政権批判めいた文章を書くことは、「コラムニスト」という職業の矩(のり)をこえた所業だ。言ってみれば「運動家」のやりざまだ。 もっとも、私は、誰かに頼まれて倒閣運動を展開しているのではない。 菅さんに対して私怨を抱いているというわけでもない。 にもかかわらず、3回続いて似たような話題を取り上げる結果になってしまったことは、自分としては不幸な偶然なのだと考えている。 というよりも、私が今回、この話題(菅さんが自著の新書版の発売に当たって、元の単行の記述を削除したこと)を取り上げるのは、首相の政治姿勢を批判するためというよりは、一人の出版業界人として、コトのなりゆきに心を痛めているからだ。 私の受け止め方としては、件は、政治

    文春砲の砲手に期待すること
    Imamura
    Imamura 2020/10/23
    小田嶋隆コラム。「編集部の判断で割愛することにしました」に省略された言葉があるのでしょう。「不都合な部分は削除してよいと一任されたため」とか。著者の菅首相にとってはその程度の仕事ですからね
  • 「人に迷惑をかけるな」という呪いと自助社会の絶望感

    書こうか書くまいか散々悩んだ結果、やはり書こうと思う。 なぜ、悩んだのか? 一つには、何から書いていいか分からないほど、「絶望」に近い感情を抱いたこと。そして、もう一つは、どうしたら伝えたいことが伝わるか、最善の方法が見つからなかったからだ。 が、今書いておかないと後悔しそうなので、書きます。 テーマは「人さまに迷惑をかけるな!」といったところだろうか。 まずは、遡ること14年前に起きた、忘れることのできない“ある事件”からお話しする。 2006年2月1日、京都市伏見区の河川敷で、認知症を患う母親(当時86歳)を1人で介護していた男性(当時54歳)が、母親の首を絞めて殺害した。自分も包丁で首を切り、自殺を図ったが、通行人に発見され、未遂に終わった。 男性は両親と3人で暮らしていたが、1995年に父親が他界。その頃から、母親に認知症の症状があらわれはじめる。一方、男性は98年にリストラで仕事

    「人に迷惑をかけるな」という呪いと自助社会の絶望感
    Imamura
    Imamura 2020/09/15
    国の側が「まず自助」と言うなんて本当に恐ろしい。公助に頼ったらちゃんと助けてくれるという安心感なんかないのに
  • 「ひとりひとり」は羊の群れではない

    東京など7つの都府県に緊急事態宣言が出された。 このたびの緊急事態に関しては、気になることがあまりにも多すぎる。言及しておきたい論点をすべてチェックしにかかると、間違いなく支離滅裂な原稿になる。 なので、当稿では、当面、最も大切に思えるポイントだけを、なるべく簡潔に書くよう心がけたいと思っている。 緊急事態宣言が出されたのは、4月7日の夕刻だった。 それが、翌日の8日には、はやくもほころびはじめている。 「どこが緊急なんだ?」 と思わざるを得ない。 共同通信が伝えているところによれば、西村康稔経済再生担当大臣は、4月8日、7都府県知事とのテレビ会談の席で、休業要請を2週間程度見送るよう打診したことになっている。 ん? 休業要請を見送ってほしい、だと? どうしてだ? なぜ、そんな話になるんだ? 大臣はいかなる根拠から2週間の猶予が必要であると判断したのだろうか。 意味がわからない。 そもそも

    「ひとりひとり」は羊の群れではない
    Imamura
    Imamura 2020/04/11
    疫病と貧乏のどちらで死ぬか選ばされるくらいなら…とならないように、政府は今すぐ「金は出すから家にいろ」をするべき
  • 10人の部下を持つ人間がウソをつくと、10人のウソつきが誕生する

    10人の部下を持つ人間がウソをつくと、10人のウソつきが誕生する
    Imamura
    Imamura 2020/02/21
    ‪小田嶋隆コラム。他人の嘘の辻褄合わせのために嘘を言うはめになった人々について。そんなことになっちゃって同情はするが権力者におもねって厚遇を得るのなら結局は同罪だ‬
  • 日本初の民間ロケット発射場、なぜ本州最南端に

    キヤノン電子やIHIエアロスペースなどが出資するロケット会社スペースワン(東京・港)は、和歌山県串町に建設を計画している民営ロケット発射場の起工式を行った。日のロケット発射場は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が所有する種子島宇宙センター(鹿児島県)と内之浦宇宙空間観測所(同県)だけで、完成すれば、日では初めての民間のロケット発射場となる。和歌山県串町は紀伊半島の先端に位置し、「州最南端の町」を掲げる。なぜ選ばれたのか。 「射場の名前は『スペースポート紀伊』です」。起工式後に開催された懇親会でスペースワンの太田信一郎社長は射場の名称を明らかにした後、「宇宙ビジネスのゲートウェイのキーとなる射場にしたい」と意気込みを語った。 スペースワンはキヤノン電子とIHIエアロスペース、清水建設、日政策投資銀行の4社が出資、設立した共同出資会社。建設中のスペースポート紀伊は2021年夏までの完

    日本初の民間ロケット発射場、なぜ本州最南端に
    Imamura
    Imamura 2019/11/22
    スペースワンの考える「日本初」にインターステラテクノロジズの射場が含まれないなら無視するんじゃなくて堂々と理由を言ってほしい(会見ではその話も出てたのかな)
  • マリちゃんが聞いていた「オペラ座の夜」

    なにかと評判の映画、「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきた。 素晴らしかった。 「シン・ゴジラ」といい、「この世界の片隅に」といい、配給側が想定する中高年観客層のリアクションをそのままなぞっているみたいで気恥ずかしくもあるのだが、良かったものは良かったのだからしかたがない。 今回はその「ボヘミアン・ラプソディ」を見ながらあれこれ考えたことを書く。 批評をするつもりはない。 たぶん、クイーンの音楽やフレディ・マーキュリー氏への個人的な思い入れをあれこれ書き並べることになると思う。 よって、ネタバレの心配はない。どうか気楽に読んでほしい。 クイーンの音楽にはじめて触れたのは高校生の時だ。 ラジオ経由で「キラー・クイーン」を聴いたのが最初だったと思う。 私は、この種の手の込んだコーラスワークを使いまわした多重録音のネタに目がない。 で、中学時代以来コツコツと続けてきたビートルズのアルバムのコンプリ

    マリちゃんが聞いていた「オペラ座の夜」
    Imamura
    Imamura 2018/11/16
    ‪才能についてのすばらしいエッセイ。「何の係累もない、はるか海の向こうの局外者が、誰かを救うことがある。これこそが才能の力だと思う」。やるなあ小田嶋隆‬