農林水産省が2021年5月に発表した「みどりの食料システム戦略」以降、さらに盛り上がりをみせる公立学校での有機給食の導入議論。かねてから有機農業運動などを進めてきた団体にとっては、格好の起爆剤となっています。間宮さんはそこに落とし穴が潜むと考えており、そうした団体の一部が、食品中の残留農薬が子供の健康に悪影響を及ぼしていることを主張し、それを根拠に有機給食の導入を求めるケースが多発しているというのです。農水省の担当部署を訪ねた間宮さんは、こうした懸念を伝えるとともに、正しい方向性への誘導を訴えるのでした。 盛り上がる有機給食導入運動公立学校の給食を有機化する、という動きが各地で盛り上がっている。自治体が積極的に取り組んでいるケースもあれば、市民団体が署名活動などを活発におこなう地域もある。もちろん、有機生産者グループも動いている。 農水省の補助事業として2021年6月に開かれた、自治体向け