東北以南、早生で耐倒伏性 JA全農は6日、多収で業務用需要に向く水稲の新品種「ZR1」を、農研機構と共同で育成したと発表した。東北以南での栽培に向き、移植・多肥栽培の試験では10アール当たり収量が767キロ。いもち病などに抵抗性を持ち、倒伏しにくい。早生で他品種との作期分散もしやすいとする。2025年産から本格普及させる計画だ。 全農による業務用米品種の育成は初。同機構との共同育成も初という。全農は中食・外食向け業務用米の契約栽培を推進している。実需者と生産者の双方にメリットがある良食味かつ、多収で作りやすい品種を目指した。 育成地は、秋田県大仙市の同機構東北農業研究センターと神奈川県平塚市の全農の営農・技術センター。移植栽培の試験では、10アール当たり収量は複数年平均で、標準的な窒素施肥量(10アール当たり元肥5キロ、追肥2キロ)で663キロ、多肥栽培(同元肥7キロ、追肥2回計5キロ)で