台湾における公共貸与権の試行導入 関西館アジア情報課・丹治美玲(たんじみれい) 2019年12月31日に,台湾の教育部および文化部は記者会見を開き,公共貸与権の試行導入計画を発表した。公共貸与権(Public Lending Right;CA1579参照)は,「公共貸出権」「公貸権」ともいい,「図書館の貸出しに着目して何らかの金銭を作家に支給する制度」である。欧州を中心に30以上の国・地域で導入されているが,東アジアでは初の試みである。 台湾では,2003年には公共貸与権に関する研究が行われていたことが確認できるが,公共貸与権という概念が台湾のメディアに登場したのは2008年と言われる。文化部は,2012 年頃から公共貸与権に関する検討を進めており,2017 年度には公共貸与権に関する委託調査を実施し,2018年に調査報告書を公開した。試行導入計画は,この調査結果も踏まえてまとめられている
2020年6月18日、岡山県の瀬戸内市立図書館が、新型コロナウイルス感染症に関する資料と写真を募集すると発表しました。 市内で新型コロナウイルス感染症に関連して起こった出来事を資料として残す事を目的に、イベントが中止になったことを知らせるチラシ、臨時休業のお知らせ、新たに始めたテイクアウトサービスのチラシなど、コロナ禍や感染防止の対策を示す資料となるものを収集するとして、市内の図書館に寄贈するよう呼びかけています。寄贈された資料は、図書館で保存し、活用されます。 また、あわせて、新型コロナウイルス感染症の影響を示す写真の投稿も依頼しており、「せとうちデジタルフォトマップ」の「写真投稿」から投稿し、可能であれば写真の説明もあわせて入力するよう呼びかけています。投稿された写真は、問題が無いかどうかの確認を行った上でサイトに掲載され、他の人もダウンロードして使えます。 瀬戸内市民図書館 図書館か
2020年6月5日、国際図書館連盟(IFLA)が、米・ミネソタ州ミネアポリスの警察署内で発生した警察官の行為による黒人男性フロイド(George Floyd)氏の死亡事故等をうけ、会長・事務局長名で人種差別を非難する声明を発表しています。 声明では、あらゆる形態の人種差別を、人権、及び、積極的な包摂により個人・コミュニティーの生活を向上させるという情報専門職として価値観、双方に根本的に反するものとして非難するとしています。 そして、米国図書館協会(ALA)やオーストラリア図書館協会(ALIA)等の仲間とともに、図書館内外で人種差別の対象となっている人々と連携するとし、全ての人にとってより良い社会となるために図書館情報サービスを推進していくとしています。 Statement by the IFLA President and Secretary-General: Racism Has No
緊急事態宣言が解除されたあと各地の図書館が再開に動き出す中で、感染防止策の一環として利用者に名前や連絡先の記入を求めるかどうか、対応に苦慮しています。図書館の再開にあたっては、利用する人の入館記録があれば、館内で感染者が出た場合に接触者を特定するのに役立つ一方で、図書館は利用者のプライバシーを侵さないという前提があることから、各地の図書館で対応が分かれています。 このうち、1日から事前予約制で再開する東京都立中央図書館は、利用者が入館する際に、健康状態とともに名前と連絡先の記入を求めることを決めました。 棚田和也サービス部長は「コロナの第2波、第3波が言われている中で、利用される方々の安全を考えると、利用者の情報をいただくことはやむをえないと思っています」と話しています。 一方、今月19日に再開した長崎県立の「ミライon図書館」は、県内で感染者数が増えていないことや、利用者全員に目的や理由
世界的なパンデミックはまだ収束していませんが、生活を維持するために、あるいは政治的、経済的な観点から、図書館のサービス再開が始まっています。緊急事態宣言が発令され、全国の公立図書館の92パーセントが休館しました。5月21日にsaveMLAKプロジェクトが実施した調査では休館率は47パーセントに減少し、半数以上の図書館がサービスを再開しています。ただし、感染リスクは継続しており、引き続き命を守るための対策が必要です。 私たちにできること このセクションでは、一般的な感染症対策に加えて、カーリルのユーザーにお願いしたいこと。つまり、図書館のユーザーが工夫できることをまとめました。この情報は、更新内容を明記して随時更新します。有効な対策のアイデアは @caliljp までお寄せください。 本を読むまえ、読んだあとに手洗いをする 手洗いの慣行は、感染症対策に効果的です。図書館においては「書籍消毒機
吉永元信国立国会図書館新館長インタビュー 編集・聞き手:関西館図書館協力課調査情報係 2020年3月31日付けで国立国会図書館(NDL)の羽入佐和子館長(E1811参照)が退任し,翌4月1日付けで吉永元信新館長が第17代の館長に就任した。NDLの元職員が館長となるのは,第15代館長を務めた大滝則忠元館長(E1289参照)に続き二人目となる。今後どのようにNDLを運営していこうと考えているのか。いまの想いについて吉永館長にインタビューを行った。 ――吉永館長のこれまでの経歴についてお聞かせください。 兵庫県芦屋市生まれで,団塊の世代真っただ中です。幼少期にはまだ戦後が色濃く残っていましたが,高度経済成長の中で,戦後民主主義を最も重く受け止めた世代だと思います。ちなみに中学校の同窓に作家の村上春樹氏がおります。 高校時代には図書館へは受験勉強のために毎日のように通いましたが,勉強する受験生が閲
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北九州市立文学館が、新型コロナウイルスの影響でおよそ2か月遅れて、26日、リニューアルオープンしましたが、ここ数日、市内で新型コロナウイルスの感染が相次いで確認されていることを受けて28日から再び休館することになりました。 去年9月からリニューアルを進めていた小倉北区の北九州市立文学館は、26日、予定よりおよそ2か月遅れて再開し、早速、文学ファンらが訪れ展示を見て回りました。 今回のリニューアルでは、地元ゆかりの文学者の紹介で明治の文豪、森鴎外や小説家、林芙美子など北九州を代表する6人に展示を集約したほか、写真を多く使ったり、解説文にふりがなを付けたりしてわかりやすくしました。 また、リリー・フランキーさんや平野啓一郎さんなど地元ゆかりの現代作家を紹介するコーナーを新たに設けて原稿や愛用品を展示し、デジタルの展示も取り入れて資料をより詳しく見られるようにしました。 見学した門司区の60代の
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、東京本館、関西館及び国際子ども図書館において、6月10日(水)まで来館サービスを休止としてきましたが、緊急事態宣言の全面解除を踏まえ、順次サービスを再開いたします。 関西館については、6月4日(木)から来館サービスを再開いたします。 東京本館については、抽選予約制により入館制限を行った上で6月11日(木)から来館サービスを再開いたします。 国際子ども図書館については、児童書研究資料室に限定して6月11日(木)から再開いたします。 詳細については、以下をご確認ください。 関西館の来館サービス再開について(6/4(木)から) 東京本館の来館サービス再開について(6/11(木)から) 国際子ども図書館の児童書研究資料室再開について(6/11(木)から) ご来館にあたってのお願い(3施設共通) 関西館の来館サービス再開について 再開時期 令和2年6月4日(木
To: Dr. Marie-Louise Ayres Petition to the Director-General, National Library of Australia We would strenuously urge that you reconsider the proposed elimination of Japanese, Korean and cuts to the Chinese and Indonesian collection strategy and the closure of the Asian Reading Room at the National Library of Australia. The NLA’s strength in Asia-related resources has always been a magnet, world-wi
国立大学図書館機能の強化と革新に向けて~国立大学図書館協会ビジョン2020~ 平成28年6月17日 国立大学図書館協会 第63回総会 21世紀になってネットワーク型のコミュニケーション様式が急速に普及し,知のあり方が大きく変わりつつある。知は相互的なコミュニケーションによって創出されるようになり,それにともなって大学図書館が果たすべき役割も,従来の大学における知の共有と創出への貢献がよりいっそう重要になるとともに,新たなものが求められている。このような状況を踏まえ,国立大学図書館協会は,国立大学図書館機能の強化と革新に向けて,大学図書館の基本理念を次のように定める。 大学図書館の基本理念 大学図書館は,今日の社会における知識基盤として,記録媒体の如何を問わず,知識,情報,データへの障壁なきアクセスを可能にし,それらを活用し,新たな知識,情報,データの生産を促す環境を提供することによって,大
「コロナ」はきっかけに過ぎません。しかし、生死のあり方とリアルに向き合わざるを得ない状況において、いまこそ「思考し行動する」にふさわしい時期もないと考えます。そして、外出を抑制するいまの時期は自宅に籠って語らい合うにふさわしい時期でもあるでしょう。 私たちはそう考え、いまこのときに「図書館」(仮称)のあり方の理想を語り、その位置づけを再定義・再定置することに取り組みたいと思います。この営みは「図書館」という名前とその定義をいったん仮のもの、(仮称)として、あらためて「リ・デザイン」することであり、「アップデート」(ときには「ダウングレード」)することであると考えます。 私たちがこの会議体でまとめていきたいのは、2050年を見据えたビジョンです。いまから30年先の2050年は図書館法の施行から100周年にあたります。30年後にいまを振り返ったときに、あそこが「図書館」(仮称)と呼ばれるものの
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