親会社の京成電鉄なら運賃160円の距離が310円――。 高額運賃で悪名高い北総線をめぐってまた新たな動きが出てきた。運賃認可した国を相手に住民訴訟が2つ起こされているし、同線に頼らない交通機関として、住民が主体となって運行を開始した路線バス「生活バスちばにう」も新路線運行を開始するなど話題に事欠かないが、同線を運営する北総鉄道(本社・鎌ケ谷市)の株主総会が6月22日に開かれた際、株主の1人である印西市の板倉正直市長が、取締役8人を選任する議案に唯一反対したのだ。 この記事の写真を見る ■市長は「運賃認可は出来レース」と厳しく批判 さらに、板倉市長は「近いうちに株主代表訴訟の可能性もテーマにして北総鉄道の運賃問題全般を考える勉強会を開催する」という考えを示している。総会後の取締役会で平田憲一郎社長は会長に、室谷正裕取締役は社長にそれぞれ就任したが、両者ともに国土交通省OBで、平田氏は、鉄道事