ことし7月、北海道函館市沖の海底で、太平洋戦争末期の米軍の空襲で沈没した青函連絡船「第四青函丸」が、初めて確認されました。NHKと海洋調査会社の共同調査で見つかりました。 「父はどんな思いで最期を迎えたのか」 75年間、そう思いをはせ続けてきた船長の娘は、海底に眠る「第四青函丸」の姿を、この夏 初めて目の当たりにしました。 (函館局カメラマン 館岡篤志) 北海道と本州を結んで人や物資を運ぶ船として親しまれてきた青函連絡船。戦時中は、おもに北海道の石炭を本州へ運んでいました。しかし、終戦の直前、アメリカ軍から激しい攻撃を受け、12隻あった連絡船のうち8隻が沈没し、そのうち3隻が沈んだままになっていました。