印刷 英国王を国家元首とする英国、カナダ、ジャマイカなど英連邦16カ国の首脳会議が28日、オーストラリア西部パースであり、男子優先を定めた英王室の王位継承法について、男女に関係なく最初に生まれた子どもが王位につくように見直すことで合意した。 今後、各国での法改正をへて見直しが完了する。4月に結婚したウィリアム王子とキャサリン妃の子どもから適用される。王になる者は英国国教会がかつて対立していたカトリック教徒との結婚を禁じられていたが、この規定も廃止する。 1701年制定の王位継承法は女性の王位継承を認めてはいるが、男子が優先され、たとえば長子が女子で次の子が男子の場合は男子が王位につく。英国のブラウン前政権が見直しを提唱し、キャメロン現首相も「生活のあらゆる場面で男女平等が支持されている」と改正を提案していた。(ロンドン=伊東和貴)