微粒子を乗せたサンプルホルダー。先端のガラス管から伸びたカーボンファイバーの先に微粒子が乗っている=兵庫県佐用町のスプリング8で2011年1月22日、小松雄介撮影 【ウッドランズ(米テキサス州)山田大輔】小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星イトカワの微粒子の組成が、地球に落下した隕石(いんせき)の一部と似た特徴を持っていることが分かった。10日午前(日本時間11日未明)、当地で開催中の「第42回月惑星科学会議」で、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米国などの共同研究チームが発表した。 チームは、はやぶさのカプセルに入っていた0.03~0.1ミリ程度の比較的大きな岩石質の微粒子約50個について、中に含まれる鉱物や元素の組成、立体構造などを分担して分析した。宇宙線などにさらされてできた「宇宙風化」の痕跡が確認されたことなどから、微粒子はイトカワ表面で採取されたと結論づけた。風化の程