今注目を浴びる「クラウドセキュリティ」のISO規格 2016年から、クラウドセキュリティに関するISO規格が市場で注目を集めています。その大きな理由の1つとして、クラウドコンピューティング利用が年々増加の一途をたどる一方で、セキュリティへの懸念が依然払拭(ふっしょく)されていないことが挙げられます。 総務省が発表した「平成28年版 情報通信白書」によれば、2015年末時点でのクラウド利用企業の割合は前年増5.8%の44.5%に達しています。しかし同時に、クラウドを利用しない企業のうち38.8%がその理由として、「情報漏えいなどセキュリティに不安がある」を挙げています。こうした企業の不安を解消するために、クラウドサービスにおける情報セキュリティや個人情報保護に関するISO認証を取得する企業が増加しているのです。