愛知県豊橋市の吉田城主を務めた大河内家の子孫が所蔵していた源氏物語「若紫」の写本が、小倉百人一首の選者として知られる歌人、藤原定家(1162~1241年)が鎌倉時代に編さんした「青表紙本」だったことが分かった。調査した冷泉家時雨亭文庫(京都市)が発表した。専門家によると、重要文化財級の価値があるという。
江川紹子 これは、と思うオペラ公演は複数回鑑賞することがある。初日が終わった時には、「あと◯回見られる」と心にゆとりもあるが、いずれは楽日を迎える。感動的な公演であるほど、終わってしまうのが惜しくて、最後の一音にすがりつきたい気持ちになる。 二期会「ローエングリン」の最終日も、そうだった。 何と言っても、準メルクルさん指揮の東京都交響楽団の演奏が素晴らしかった。くめども尽きぬ泉からあふれだす音楽は、豊穣(ほうじょう)の海となってホールを満たし、歌い手たちの声と聞き手を包み込んでいく。幸福感に酔いつつ、この時が永遠に続いてほしいと願った。 歌い手陣も大健闘。力強い男声合唱にも感銘を受けた。中でも、とびきりの存在感を見せたのが、清水華澄さん演じるオルトルートだった。私は、本コラムで前回「ローエングリン」を取り上げた時に、オルトルートへの思い入れを告白したが、清水さんの歌と演技は、まさに私の“オ
共産党の小池晃書記局長は15日、終戦の日に合わせて東京・JR新宿駅前で街頭演説し、靖国神社について「日本軍国主義による侵略戦争を自存自衛の戦い、アジア解放の戦争だと美化している神社だ」などと述べた。演説の全文は以下の通り。 「終戦記念日にあたっての共産党の街頭からの訴えをこの場で行わせていただきます。今日は、全国各地で共産党の議員や党員の皆さんが宣伝に取り組んでいます。今日、ここ新宿では、私が訴えさせていただきたいと思います。昨日のテレビ番組で元自民党幹事長の古賀誠さんがこの8月15日というのは最も大事な日だとおっしゃっておられました。中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で領海侵入を繰り返している、そういう時だからこそ日本の国は平和主義だと世界に発信することが、大事なんではないかとおっしゃっていました。私、本当に同感であります」
戦後70年の安倍首相談話の全文は以下のとおり。 ◇ 終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。 百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。 世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、一千万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強
【ソウル=名村隆寛】韓国を訪問中の鳩山由紀夫元首相は12日、ソウル市内にある西大門刑務所の跡地(西大門刑務所歴史館)を訪問した。同刑務所は、日本の朝鮮半島統治時代に独立活動家らが収監されていた場所で、韓国では抗日の象徴。現在は独立活動家らの「苦難の歴史」が、写真や資料で館内に展示されている。 30分あまりにわたって館内を見学した鳩山氏は、独立活動家らをしのぶモニュメントに献花した。さらに、鳩山氏は靴を脱ぎ、膝を屈したうえ、モニュメントに向かって手を合わせ、ぬかずいた。 この後、記者会見した鳩山氏は、「元日本の総理として、ひとりの日本人、人間としてここに来ました」と述べた。その上で、「日本が貴国(韓国)を植民統治していた時代に、独立運動家らをここに収容し、拷問というひどい刑を与え命を奪ったことを聞き、心から申し訳なく思っている。心から申し訳なく、おわびの気持ちをささげていきたい」と謝罪の言葉
平成28、29年度にも予定される学習指導要領の全面改定にあたり、文部科学省が高校の地理歴史科で、日本史と世界史を統合した科目「近現代史」を新設する検討を始めたことが16日、関係者への取材で分かった。文科省は、高校日本史の必修化を秋にも中央教育審議会に諮問する方針だが、その際、近現代史の新設も議論の対象となる見通し。 文科省関係者によると、近現代史の新設は、文科省が目指す高校日本史の必修化に伴う措置。単純に必修科目を増やしただけでは生徒や教員の負担が大きくなるため、必修科目の入れ替えや複数科目の統合が必要になるが、近現代史を学ぶ現行の「日本史A」と「世界史A」を統合して新科目を創設する案が浮上しているという。 また、先の大戦をめぐり中国や韓国が日本への批判を強める中、明治以降の日本の近代化の歩みを世界史と関連づけながら深く学ばせることで、国際社会で自国の立場をきちんと主張できる日本人を育
文部科学省は14日、小中学校で4月から使われる新しい道徳教材「私たちの道徳」を公表した。現行の「心のノート」に代わる位置づけで、偉人伝や格言を重視し、ページ数も約1・5倍に増えた。安倍政権が掲げる道徳教育充実の一環で、愛国心養成や伝統文化に関するページもある。 新教材は、小学校の低・中・高学年用と中学生用の4種類。カラー刷りで160~240ページあり、全小中学生用に約1千万部作った。配布も含めて経費は約9億8千万円。教科書と違って使用義務はないが、下村博文文科相は14日の記者会見で「従来より質量ともに充実した。授業や家庭でも活用を」と呼びかけた。 内容は、国の学習指導要領が示す「節度節制」「礼儀」「友情」「社会秩序と規律」「公正公平」などの項目に沿って、物語やコラムなどを掲載。特に伝記や格言を集めた。
安倍首相がスイスでの世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で22日午後(日本時間22日夜)、各国の報道機関幹部らと懇談した際、現在の日中関係を第1次世界大戦で戦う前の英国とドイツの関係と「似た状況だ」と発言し、紛争の可能性を否定しなかったと英フィナンシャル・タイムズ紙などが報じ、菅官房長官が23日の記者会見で釈明に追われた。 菅氏は記者会見で、首相の発言を詳細に紹介。それによると、首相は、日中が軍事衝突する可能性を尋ねられ、「英独は大きな経済関係があったにもかかわらず第1次世界大戦に至った。このようなことにならないようにしなければならない。問題がある時は、双方のコミュニケーションを緊密にすることが必要だ」などと答えたという。
ギリシャ・サッカー連盟は17日、国内のリーグ戦でナチス式の敬礼をした1部リーグ、AEKアテネのMFヨルゴス・カティディス選手(20)に対し、ギリシャ代表チームからの永久追放処分を科すと発表した。AFP通信が伝えた。(SANKEI EXPRESS) カティディス選手は16日、首都アテネで行われた試合でゴールを決めた後、ナチス式敬礼のポーズで喜びを表した。U-19ギリシャ代表の主将を務めたカティディス選手は「(ポーズの)意味を知っていたら、あんなことはしなかった」と語っている。
東大、推薦入試導入へ=創立以来初、筆記なし−後期日程2次、5年後めど試行 東大、推薦入試導入へ=創立以来初、筆記なし−後期日程2次、5年後めど試行 東京大が後期日程入試の2次試験で筆記テストを廃止し、新たに推薦入試を導入する方針を決めたことが12日、東大関係者の話で分かった。近く正式発表する見通し。1877年の創立以来、推薦入試制度の導入は初めて。周知期間を設け、おおむね5年後から実施する。 複数の東大関係者によると、学力水準を保つためセンター試験は今まで通り受験する必要がある。2次試験は学力テストに代わり、高校の調査書や面接での選考を検討しているが、詳細は未定。事前に公表した上で、高校側の意見も取り入れながら具体的な方法を決める。 指定校ではない一般推薦入試を想定し、当面は後期日程で試験的に実施。一定の評価が得られれば前期日程への拡大も検討するという。 東大は昨年4月、清水孝雄理事
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