Webサービスを標準採用,専門のアダプタ不要に 「従来のEAIツールにおける大きな問題の一つは,ベンダーごとの独自仕様に基づいてメッセージングをしていたことにある」。SOAやオブジェクト指向開発に詳しい日本総合研究所の細川努氏(次世代カードシステム事業本部 開発第二グループマネジャー)は,こう指摘する。 独自仕様では,どのような問題が生じるのか(図1)。一つは,接続するシステムごとに,ツール・ベンダーが提供する比較的高価な「アダプタ」が必要になることだ。アダプタとは,プロトコル形式を変換するコンポーネントで,システムと接続する部分に利用する。手組みのシステムではアダプタを利用して連携部分を開発する必要があるが,独自仕様であるだけに,その仕様に精通したITエンジニアの絶対数が少ない。 図1●従来のEAIツールが独自仕様だったことによる弊害 従来のEAIツールでは,独自のメッセージ形式や特定の