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after-coronaとSFに関するkeisuke_yamaneのブックマーク (7)

  • 「健康は国民の義務」を描いたディストピアSF小説『ハーモニー』の話。

    新型コロナウイルス感染症がパンデミックとみなされるようになってからずっと、私は『ハーモニー』というSF小説のことを繰り返し思い出すようになった。 たぶん、『ハーモニー』を読んだことのある人はみんな、最近の世の流れから『ハーモニー』を連想せずにはいられないのではないかと思う。 そんなわけで、今日は『ハーモニー』の話をしてみたい。 パンデミック後の健康管理社会を描いたSF小説 『ハーモニー』はSF小説家の伊藤計劃が2008年に世に出した、パンデミック後の未来を描いた作品だ。 そこでは旧来の政府にかわって「生府」という組織が、健康や医療に重心を置いた施政を行っている。 「生府」は国民全員の体内にナノマシンを埋め込み、病気の兆候や不健康の兆候をたえずモニタリングしている。と同時に病気や不健康の兆候を見つけ次第、ナノマシンによって即座に治療をほどこす。 そうやって病気や不健康をすぐさま除去する『ハー

    「健康は国民の義務」を描いたディストピアSF小説『ハーモニー』の話。
  • The Prototyping of Science Fiction Prototyping:SFプロトタイピングのためのプロトタイピング(随時更新中)|樋口恭介|note

    The Prototyping of Science Fiction Prototyping:SFプロトタイピングのためのプロトタイピング(随時更新中) ※稿はこれから書かれるのための試し書き、つまり、SFプロトタイピングのためのプロトタイピングです。「もっとこういう視点がほしい!」「もっとこういう情報がほしい!」など、ご意見・感想があれば今後の改善に活かしますので、 ぜひとも @rrr_kgknk までご連絡ください。よろしくお願いいたします。 はじめに.夢を見ること、あるいは未来の複数性について 人は未来を予測することができる。 あるいは少なくとも、人は未来を予測しようと試みることができる。 一般に、ビジネスの世界ではそう信じられている。一様に黒や紺色のスーツを着て首にネクタイを巻いた集団は、ロジカル・シンキングとデータ・アナリティクスを用いて、ビッグデータが算出する未来のビジネス

    The Prototyping of Science Fiction Prototyping:SFプロトタイピングのためのプロトタイピング(随時更新中)|樋口恭介|note
  • 人間広告塔の土曜

    Photo by Dino Sabic (フィクション:ポストコロナの世界第3話です) 「スニーカーよし、Tシャツよし、バックパックよし、マスクよし、スマホよし」 俺は声に出してどれもスイッチが入るのを確認した。バックパックには充電用の大容量電池がずっしり入っている。 今日は井の頭動物園に来た新しい象のお披露目の初日だ。小さい子供連れの家族がたくさん来るだろう。小さな子供は広告に弱い。しかも見たものをすぐ欲しがるのでビュー単価が意外に高いのである。 なるべく注目を集めるよう、最近子供に人気なキャラクターの人形が頭の上についたキャップを持っていくことにした。人形は俺が動くとクルクル回って大きな目がウィンクするようになっている。誰がどう見ても純正品ではない粗雑な作りだが、物より軽くて、動きが大袈裟なのが子供受けする。 深大寺のアパートから吉祥寺の井の頭動物園までは結構距離があるが、今日は電動

    人間広告塔の土曜
  • 風のハルキゲニア on Twitter: "P・J・ファーマーに『デイワールド』という長編SFがあって、人口過密の未来社会で、曜日ごとに目覚めて活動する人が決められている(そしてたまたま別の曜日に目覚めてしまった男がその曜日の女性と恋に落ちる)という話なのだけど、感染を防ぐために必要なのはデイワールド的な社会なのかも。"

  • 2028年、リモートワークが消えた日

    出社と満員電車が消え、「リアル」がイレギュラーとなる ノートパソコンを開くと、顔認証が走り、ワークスペースが開く。昨日までの業務の進捗と今日のTo Doはエージェントが教えてくれるし、しかも面倒な作業はボットが夜のうちに済ませてくれる。不動産会社で賃貸住宅の更新を担当している私の場合、時間をとっていたのは家賃の値上げを希望するオーナーのリクエストに応えて、近隣にある物件の家賃相場を調べること。今では家賃が適正の価格かどうかをボットが調べてくれるので、更新時の家賃交渉は以前に比べてはるかに楽になった。 なにより以前ともっとも違うのは、こうした業務のすべてが自宅にいながら行なえるということだ。2028年の現在、都内に社屋を抱えている会社は、上場企業のうち半分に過ぎず、半分は神奈川・千葉・埼玉の副都心、あるいは札幌や仙台、大阪、福岡などの地方都市に移転した。首都圏を悩ませていた「満員電車」はすで

    2028年、リモートワークが消えた日
  • フィクション:東京オリンピック2021

    Photo by Bryan Turner on Unsplash 「どちらも陰性です」 そう言われた瞬間に俺の世界は終わった。「目の前が暗くなる」というのは「目玉が飛び出す」と同じようなただの比喩だと思っていたが当に真っ暗になるんだな。テストをした看護師の「大丈夫ですか」という声が遠くから聞こえてきて我にかえったがきっと俺の顔はまさに血の気がひいた状態だったのだろう。1年以上外でしかトレーニングしてこなかった俺は日に焼けて人種不明な状態なのだがあの顔色から血の気が引くと何色になるのだろうかなどと無意味なことを考えつつなんとか「大丈夫です」と言って立ち上がり「感染・抗体検査所」と看板が出た小さなクリニックを出るとあてもなく歩き始めた。 国体の水泳選手だった親父の方針で物心がつく頃から水泳をしてきた俺がついにオリンピック強化チームに入ることができたのが2年前。ウィークデイも週末も夏休みも正

    フィクション:東京オリンピック2021
  • フィクション:コロナウィルス 流行から2年後の世界

    Photo by Clay Banks on Unsplash (以下フィクションです。) 「千葉でサーフィンしてたら波に巻かれちゃってさ」 タイキが頬の擦り傷を指差しながら顔をしかめて言った。 「擦り傷って痛いよねー」 リコが携帯をチラチラと見ながら笑った。 ゼミ仲間で集まるのは久しぶりだ。 居酒屋のこじんまりした部屋では、不釣り合いに大きな空気清浄機がゴォーと音を立てている。最近の居酒屋はどこもみんなこういうカラオケボックス風の個室が並ぶ作りだ。 個室のドアが開いて、フード付きの全身ツナギに透明なプラスチックのフェイスシールドをしたウェイターの姿が見えた。ずいぶん前に頼んだドリンクがやっときたようだ。ウェイターは、ビニールの手袋をした手でテーブルの隅においてあったいくつかの携帯を押しやると、グラスが乗ったトレーをおき、さっと身を引いてすばやくドアを閉じた。 ウェイターはタイキやリコのよ

    フィクション:コロナウィルス 流行から2年後の世界
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