著者: スイスイ 「観光客用の名古屋」を演じてしまう名古屋人 アフリカ奥地で動物のように暮らす民族が、イッテQに出てたとき。 油断した瞬間に携帯電話とペットボトルの水を地面に落として焦っていた。 彼らは、外から求められる偽りの民族像を見せることに徹していた。 その場面を見ていた私は真剣に「名古屋やん……」と思った。 名古屋人も長く、観光客用の名古屋像を演じ続けている。本当は、味噌煮込みうどんも味噌カツも給食でしか食べないし、特にひつまぶしなんて観光で来た友人に付き合うときしか食べない。ついでに言えば河村市長が使う「どえりゃあ」「いかんがね」などのドきつい名古屋弁も、使わない。市長含め市全体がグルとなり嘘で塗り固められた「名古屋人コスプレ」を全国発信している。罪深すぎる。 名古屋の実態は、文字にする難易度が高すぎるのだ。だけど私は知っている。てか多分名古屋人それぞれが知ってる。住んでいる我々
トーキョーベンチプロジェクトで、神田や京橋でベンチ設置の社会実験をさせていただいた際もそうでした。行政や企業の関係者の皆さんは揃って、こう仰いました。 「これでは浮浪者の方が寝るのではないですか?」 その一言が向けられる度に、私たちは瞬間湯沸かし器のように、こう返します笑。 「ベンチが少ないから、浮浪者が寝ていると、自分たちのベンチを取られたように思うのです。それはベンチを設置しない理由にはならない。浮浪者も寝ていて、私たちも寝る。あまねく人々が寝ていいのです。それがベンチであり、公共的なインフラの役目です」 もちろん、その敷地に関わる事業者や行政関係者は、それでもなお苦い顔をされるわけですが、そもそも日本では浮浪者のような方々をただののけ者にするような視点が、社会全体に根強くあるように思います。 だから、浮浪者を居られないようにクリーンにすることが、ある種の正義として普通に行われているの
メディアはコロナ一色ですが、その後の喫茶ランドリーも変わることなく11〜18時で営業をしています。喫茶周辺の住宅街も、日常のざわめきを少しずつ取り戻しはじめ、最近では地域の方だけではなく、遠方からのお客さんも少しずつですが戻ってきているように思います。 合わせて、先日はアコースティックライブやアクセサリーづくりワークショップなどが開催されたりと、イベントごとに使われるシーンも復活してきました。本当に嬉しいことです。 さて。 どんな「お店」をつくるにしても、「場」をつくるにしても、さまざまなポイントで「デザイン」のジャッジが必要になります。でも、そのジャッジって、デザインをするひとそれぞれだと思います。機能性?効率性?かっこよさ?かわいさ?映えるかどうか? 喫茶ランドリーをはじめとしたグランドレベルがつくる空間は、すべてのデザインのジャッジの基準を「お客さんや働くスタッフの“やりたい”が、い
小豆島で暮らし「小豆島日記」を連載中の三村ひかりさん。 岩見沢市の美流渡(みると)地区で暮らし 「うちへおいでよ! みんなでつくるエコビレッジ」を連載中の來嶋路子さん。 伊豆下田で暮らし「暮らしを考える旅 わが家の移住について」を 夫と連載中の津留崎徹花さん。 コロカルで連載する移住者3人が、初めてZoomでつながり、 新型コロナウイルスで揺れるそれぞれの思いや暮らしについて、 クロストークを繰り広げました。前後編でお届けします! 観光のまちで暮らすということ 徹花: 今回、下田が観光地なんだなということをあらためて感じて。 観光地ならではの、複雑な状況を初めて知りました。 もうすでに外から来る人が増え始めていて、 海水浴場を開けるか開けないかということひとつにしても、 地元同士でも人によって意識が違うので、すごく複雑。 三村: わかる、わかる。小豆島って観光地なんだなってあらためて感じま
くるしま・みちこ●東京都出身。1994年に美術出版社で働き始め、2001年『みづゑ』の新装刊立ち上げに携わり、編集長となる。2008年『美術手帖』副編集長。2011年に暮らしの拠点を北海道に移す。以後、書籍の編集長として美術出版社に籍をおきつつ在宅勤務というかたちで仕事を続ける。2015年にフリーランスとなり、アートやデザインの本づくりを行う〈ミチクル編集工房〉をつくる。現在、東京と北海道を行き来しながら編集の仕事をしつつ、エコビレッジをつくるという目標に向かって奔走中。ときどき畑仕事も。 http://michikuru.com/ “土着化”をキーワードにした地域とのつながりづくり 昨年、地元岩見沢市の小中学校が閉校して以来、 校舎をどのように活用していったらいいのかについて日々想いをめぐらせている。 これまでさまざまな活動をしてきたが、 昨年末からは、校舎のような規模の大きな施設を運営
2019年9月、ブラウブリッツ秋田は2025年までに新スタジアム整備を実現させることを表明した。建設候補地、予算など解決すべき課題が残された状況下においての発表はクラブの独断で行われたものであり、行政、スポンサーなど関係者にも驚きをもって受け止められた。このアクションの背景にはどのような思惑があったのか。ブラウブリッツ秋田社長・岩瀬浩介氏に話を聞いた。 秋田に娯楽の選択肢を ――新スタジアム建設の本格的な検討が始まったのは2017年のJ3優勝がきっかけですか?優勝したにも関わらずJ2に昇格できないという異例の事態が当時、話題になりました。 「我々は地元秋田のTDKサッカー部を母体としてプロ化を目指してスタートしたクラブですが、いざJリーグ参入となった際に必要なJ2規格以上のスタジアムがなかった。J3が開始されてからはJリーグという枠組み自体には入りましたが、このままでは秋田でJ2以上の試合
シビックテックとは、地域の課題を住民自身がテクノロジーで解決すること。しかし、必ずしも「そこに住むプロのエンジニアが、地域のために新たなシステムやツールを開発する」だけがシビックテックの全てではありません。 本連載では、SNSやスマホアプリなど、すでに世の中にあるIT/ICTサービスを住民が活用することで地域活性化を図る、いわば「広義のシビックテック」の事例を中心に紹介していきます。 今回は、岐阜県郡上市で行われた「IT活用により“関係人口”を増やす取り組み」を、地域施策を数多く手掛ける電通デジタルの加形拓也が紹介します。 <目次> ▼郡上市の課題:“交流人口”を“関係人口”につなげられない ▼データ管理とコミュニティーで郡上ファンのつながりをつくる ▼関係人口を生み出すために「四つのフェーズ」を連携させる ▼小中学校にもテレビ電話を導入。身近なIT化がもたらすメリット 郡上市の課題:“交
writer profile Yu Miyakoshi 宮越裕生 みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。 700人の村がひとつのホテルに。“分散型”古民家ホテルのすすめ 山梨県小菅村に〈NIPPONIA 小菅 源流の村「OHYA棟」〉がオープンしました。 これは「700人の村が一つのホテルに」をコンセプトに、 地域全体をひとつの宿に見立てた“分散型”古民家ホテル。 宿泊客に近隣の食堂やお店、温泉施設などを利用してもらい、 村全体でお客さんをもてなすという、新しい事業モデルです。 ホテルマネージャーの谷口峻哉さん、ひとみさん。 80平米のスイートルーム「OHYA1」(ガーデンビュー・スイート)。屋根裏を改装した広いロフトは、重
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー) 前の記事:ハロウィンってなんですか?(デジタルリマスター版) > 個人サイト webやぎの目 この景色がだんだん面白く感じるにようになります その面白い景色とはこれである。 じゃーん ………。ネットを通じても伝わってないのが分かる。いや、ドラクエウォークを始める前にもうちょっとだけつきあって欲しい。わかりやすくするとこういうことである。 くっきりと市街地と田畑が別れている。しかも丘が宅地である。 なんでこれをおもしろいと思うのだろう。逆だからではないだろうか。僕が考える一般的な景色はこうだ。 平地に家があって、山がある 山の向こうにはまた別の町がある。ひと山こえるとまた別の町。だけど
スタートアップのオフィス選びに新たな選択肢が登場している。シェアオフィス、オフィスの企画、設計、運営などを手がけるリアルゲイトは、ビル1棟をスタートアップが自由にカスタマイズできる「オーダーメイドビルディング賃貸事業」を3月に開始した。 オーダーメイドビルディング賃貸事業は、経年劣化により不動産価値が下がるなど競争力を失った300坪未満の築古小規模ビルをリアルゲイトが一括で借り上げ、スタートアップ企業向けに再賃貸する事業。リアルゲイト側で一定の工事をした後、オフィス空間の内装や屋上や外観の変更、ビルの命名権といった部分を入居者が担えることが特徴で、ビル1棟を自由にカスタマイズできる。 渋谷区神宮前2棟、北参道、日本橋、清澄白河の計5棟を第1弾としてサービスを開始しており、神宮前2棟「OMB JINGUMAE 1st」「OMB JINGUMAE 2nd」をこの度公開した。 OMB JINGU
あんまネタバレではないと思います。 「けものフレンズ」の話します 翔んで埼玉、はじめの方のシーンで、両親と車で埼玉県内を移動中の埼玉の若者が無限に広がる田畑をバックに「埼玉には何もない!!!」みたいなこと絶叫するシーンがあるんですけど、 おかしくない?? いや、あるじゃん、田畑が………お前…… たしか「けものフレンズ」で、砂漠にきた時に「砂がたくさんある」っていうセリフあったじゃん、あれすごいいいセリフだよね。 何がないのか 「何もない」というときって、名所名跡とか、華やかに買い物できるとこの話しかしなくないですか? 「何もない」は「消費に値する場所が何もない」ということを意味してる。 じゃあなんで埼玉には「何もない」のか? それは埼玉が消費の空間ではなく、生産の空間だからだよ 生産の空間だから、田畑という「食料エネルギーの生産空間」がたくさんあるんだろが!生産の空間だから、埼玉で生まれ育
変なモノ好きで、比較文化にこだわる2人組(1号&2号)旅行ライターユニット。中国の面白可笑しいものばかりを集めて本にした「 中国の変-現代中国路上考現学 」(バジリコ刊)が発売中。 前の記事:中国翻訳アプリはプロパガンダを訳せるか > 個人サイト 旅ライターユニット、ライスマウンテンのページ インドネシア産日本語はかっこいい! 斬りまくるスマホ用ゲームのように寿司を斬る! 中国にありがちな日本語や、韓国にありがちな日本語、タイにありがちな日本語があるように、インドネシアの日本語も撮りためてみたら、日本語の場面に似たようなクセがあった。 なんだか格好いいんだ、日本語が。これがインドネシアの日本語の特徴だと思えてきた。 シンプルでありながら、どこか日本にない感じで格好いい。インドネシア人の日本に対する想像は、どこかサイバーで伝統的なんじゃないか、と感じる。 現代風でありながら伝統とミックスさせ
もしも、「喫茶ランドリー」の「ランドリー」が「資源ごみ回収拠点」に替わったら?アミタが南三陸町で行った実証実験。駐車場に現れたすばらしき「喫茶ランドリー」的光景とは!? 「喫茶ランドリー」には、お店の奥に洗濯機・乾燥機、ミシンやアイロンを備えた「まちの家事室」があり、来店者の多様化と店内のコミュニケーションの活性化に一役をかっています。でも、私たちがいつもお話しするように、「喫茶」や「ランドリー」という機能だけが、この全てを決定づけているわけではありません。 ぶっちゃけ何でもいいんです。その土地、その場所に見合った、「何か」がフィットすればいい。あくまでその魅力的な選択によって、そこに「喫茶ランドリー」的な人々の会話と、能動性があふれる場所を生み出すことができます。 「喫茶ランドリー」を体験したひとの反応には、大きくふたつのタイプに分かれます。 ひとつは、「喫茶」と「ランドリー」の組合せ面
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