Paul Krugman, “Free Markets Are Not Always the Best Medicine,” May 23, 2014. [“Faith-based Freaks,” The Conscience of a Liberal, May 16, 2014.] 自由市場がいつでも最良の処方ってわけじゃない by ポール・クルーグマン Mark Graham/The New York Times Syndicate 新しく出たスティーヴン・ダブナーとの共著『ヤバい思考法』(Think Like a Freak) で,スティーヴン・レヴィットがこんなことを書いている.イギリス首相デイヴィッド・キャメロンに,国民保健サービスをつぶして市場の魔法に保健問題を任せちゃった方がいいですよとレヴィットは語ったんだそうだ.これでレヴィットはお利口ぶりを発揮したつもりだった.ところ
先行き不透明な状況が続く2014年の世界経済。昨年末に行なわれたFRBによる量的緩和縮小の決定後、日米の株価が上昇したことから、先進国経済が緩やかに成長を続けるとの予測がある一方、新興国通貨の下落や中国経済の成長鈍化というリスクもはらんでいる。 2013年12月18日、FRB(米連邦準備制度理事会)が量的緩和の縮小を開始した。金融緩和の出口戦略は、バランスやタイミングのかじ取りが難しいものである。しかし今回の緩和縮小を見ると、市場から購入する債券の額の縮小規模(月850億ドルから750億ドルへ)が比較的小さいことが市場に好感され、FRBの政策決定は成功といえるだろう。アメリカの株価が上昇し、日本の株価もこれに牽引されるかたちで上昇した。 量的緩和縮小について是非を議論する際は、二つの側面に着目しなければならない。一つは金融資本の立場、もう一つは実体経済の立場からの見方である。前者についてい
2012年末時点の国富が5年ぶりに増加し、対外純資産が比較可能な1994年以降で最高となった。家計資産や家計の正味資産も6年ぶりに増加している。一方で、国や地方自治体などを合わせた一般政府は2年連続の債務超過だ。 内閣府の国民経済計算によると、12年末時点の国全体の資産から負債を差し引いた国富は1兆1000億円増えて3000兆3000億円。対外純資産の残高は11・6%増の296兆3000億円と増えた。 家計資産については、1・5%増の2586兆1000億円で、このうち金融資産が3・4%増の1553兆6000億円となったのに対し、土地などの非金融資産は地価下落の影響で1・3%減の1032兆7000億円に。その結果、資産から負債を差し引いた家計の正味資産は1・9%増の2232兆7000億円と増えている。国や地方自治体などを合わせた一般政府の正味資産は38兆8000億円のマイナスとなっている。
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