米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げを見送り、外国為替市場では一時円高ドル安が再加速した。日銀の次回金融政策決定会合の結果が出るのは11月1日。同月8日の米大統領選を控えて動きづらいとの見方もあるが、専門家は「量的緩和拡大は待ったなし」と指摘する。 23日の東京株式市場で日経平均株価は、休日前終値比20円73銭安の1万6786円89銭と小幅反落して午前の取引を終えた。円相場は午前10時現在、76銭円高ドル安の1ドル=101円04~05銭。 日銀は21日の金融政策決定会合で、物価上昇率が安定的に2%を超えるまで金融緩和を続けるとしたが、追加緩和は実施しなかった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げ見送りを決めたことから海外市場で一時1ドル=100円割れ寸前まで円高が進んだ。 FRBのイエレン議長は「年内に1回の利上げを想定している」と明言したが、11月の次回FOMCは大統領選の約1