(※は2007年の日本の人口を1億2700万人として、統計データを元に私が計算) 悪性新生物とは癌とほぼ同義ですが、死亡率が際立っていますね。自殺のリスクが高いのは残念です。 上記のデータは統計を元にした実測値ですから、毒性試験等のデータから求められた理論値とそのまま比較するのはちょっと乱暴ですが、1年間で10万人に1人が死亡する確率というのは交通事故死よりもひくく、安全に対する指標として一応の目安になると思います。 毒と薬 毒と薬、対立する印象のあるものですが、化学的には両者に明確な違いはありません。どちらも生物に対して何らかの生理活性を与えるもので、その作用の強さが益になるときは薬、不利益となる場合は毒となります。 同じ化学物質が毒にも薬にもなる場合、それは量の違いによるものです。後述する地上最強の毒物といわれるボツリヌストキシンも、極少量であれば、神経伝達物質のアセチルコリンの放出を