オリオンビールはアルコール度数9%の「WATTA STRONG」(ワッタストロング)の生産を終了した。「今後も高アルコール飲料は作らない」としている。全国的に拡大しているストロング系チューハイ市場からの撤退の理由や今後の展開について早瀬京鋳社長に聞いた。 製造、出荷が停止された「WATTA STRONG」 ―ワッタ9%の生産終了を決断した経緯は。 「社長に就任してから世界保健機関(WHO)の出しているアルコールに関する文献だとか、ネット情報に目を通すようになった。その中で、高アルコール飲料がアルコール依存を助長しているという指摘を知った。個人的に思いを強くしたのは、アルコール依存症からの回復支援に取り組む団体の方から、ストロング系チューハイを1、2本飲んで寝ることが癖になり、依存症になっている人が多いという話を聞いたことだった。沖縄でこんな問題が起こっている。これは聞かなかったことにはでき