無意味な校則を潰そうと誓い教員になったという38歳女性教師。さまざまに奮闘するも校則を変えられずに悩む相談者に、鴻上尚史が哀しみとともに紐解いた、日本教育の「思考するな。自立するな」という訓練とは。
東浩紀(あずま・ひろき)/1971年、東京都生まれ。批評家・作家。株式会社ゲンロン代表。東京大学大学院博士課程修了。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。93年に批評家としてデビュー、東京工業大学特任教授、早稲田大学教授など歴任のうえ現職。著書に『動物化するポストモダン』『一般意志2・0』『観光客の哲学』など多数 ※写真はイメージ(gettyimages) 批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。 * * * 生権力(せいけんりょく)という言葉がある。フランスの哲学者フーコーの概念で、人間を家畜のように捉える権力を意味する。たとえば税制を変えれば出生率も変わるが、そのようにして集団を「管理」するのが生権力である。 生権力の働きは、非人称で政治的に中立なふりをしてくるので抵抗が難しい。だからこそ警戒が必要だとい
お笑いコンビのAマッソがイベント中に「配慮を欠く発言を行った」として、9月24日に所属事務所のワタナベエンターテインメントは公式サイトで謝罪文を発表した。本人たちによる自筆の謝罪コメントも掲載されている。 【「笑いと履き違えた、最低な発言」Aマッソ・村上の謝罪文】 問題となったのは、9月22日に行われたイベント内で、Aマッソが女子テニスの大坂なおみ選手に必要なものを尋ねられて「漂白剤。あの人、日焼けしすぎやろ」と答えたことだという。イベント終了後、参加者からSNSで批判の声が上がっていた。 私自身が現場にいてその場面を目撃したわけではないので、発言があったときの具体的な状況や話の前後関係は分からないが、報じられているような内容の発言があったとすれば、それはもちろん問題であるし、本人たちは十分に反省すべきだと思う。 ただ、個人的に気になったのは、この発言自体よりも、それにまつわるネット上での
就職につまずき、リーマン・ショックや派遣切りなど受難の道を歩いてきた。その就職氷河期世代が、アラフォーを迎えている。「失われた世代」とも呼ばれる彼らが直面する現実は──。 続きを読む
奨学金による自己破産者は1万人を超えると言われている中、多額の奨学金返済を背負い、その思いをコラムで書いている元SEALDs諏訪原健さん。奨学金に翻弄され続けた地方公務員の女性(… 続きを読む
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