最近、どうもテリー伊藤が鬱陶しい。 この人には元々、「人間っていうのは猥雑でいい加減な生き物だから、細かいこと言ってても仕方がない、多少ズルくてもあつかましくても、根っこのバイタリティを肯定していれば、それでOK」っていう、哲学というか居直りみたいなものがあって、このヤクザな根っこがあるから、何やっててもギリギリ許せるってところがあった。ロンパーなルックス含めて、泥を舐めてる人間の貯金も感じる。 けれど、「そういうバイタリティに欠けた人間の不幸」っていうのがはっきりと浮かび上がる、今のような時勢になってくると、どうもいけない。 こういう彼だからこそ、この世相の変化をすばやく察知して、庶民派の人情家ぶりをアピールするのだが、そういう使い分けを臆面なくやれてしまうこと、それで誤魔化しおおせるとタカ括ってる気配が、逆に露骨に匂ってしまう。はしっこく生き延びるのはいいのだが、それは結局は(誰にとっ