本書には月刊flowers(小学館)にて、2009年から発表されてきた連作短編を収録。作家志望の女子大生をサポートするシャープペンシルや消しゴム、女装趣味の定規といった擬人化された文房具たちと、彼らの主人である人間たちの生き様が描かれていく。 なお「関根くんの恋」最終5巻との同時発売を記念し、それぞれの単行本には特典ペーパーが封入されている。ペーパーにはそれぞれ、2作のキャラクターが共演する描き下ろしマンガをプリント。特典は初版限定となっているため、希望者は早めに手に入れておこう。
2012/5/309:0 3.11以後の世界とSF第一世代の可能性(2) 新城カズマ×稲葉振一郎×田中秀臣 ■戦後SF第一世代の群像 田中 今日は日本のSF第一世代の話なんですけど、率直に言って小松左京だけがいまだにまとめて読む価値があって、筒井康隆は最近ちょっと読み返したんですけど…。 新城 筒井さんはご本人がいまどこまで自分をSF作家と捉えているのかという問題も含めて、世間的にももっと安部公房的な立場になってしまったのかなと言う気もしないでもないです。 稲葉 筒井さんに関しては、ぼくは自分であまり公平な見方ができないことをお断りしたうえであえて申しますが、作家としては彼はどちらかというと早熟型ですよね。実は彼の魅力の根底には清新なリリシズムがあって、特に初期のスラップスティックはそうしたものに支えられていたからこそ説得力を持ったのだと思います。しかしそうすると彼の一番いい時代は60年代
表参道、年末の欅並木の電飾、今年からまた復活するということを 聞く。不景気なので盛りあげようとしているのだろうが、あれをやる と夜はタクシーの猛烈な渋滞となり、わが家に入ってこられなくなる のだ。困ったものである。 午後二時、新潮新書編集長の後藤裕二、わが担当の阿部君、「yo m yom」誌の担当・楠瀬君が来宅。後藤さんは「バカの壁」で養 老さんの聞き書きをやり、ベストセラーを出した人である。阿部君に は「アホの壁」の続稿二十枚ほどを渡し、第四章「人はなぜアホな計 画を立てるか」と第五章「人はなぜアホな戦争をするのか」の参考資 料を受取る。楠瀬君には短篇「アニメ的リアリズム」を渡す。あまり いい出来ではないことをことわり、これがわが最後の短篇となるであ ろうことを通告する。実際、もう短篇は書けないと思う。どんなアイ ディアを思いついても過去のいずれかの作品に似ているのだ。 しばらく歓談。な
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