野村総合研究所は5月31日、一般家庭でのHDD搭載レコーダの利用実態についてアンケート調査した結果を発表した。 それによると、HDD搭載レコーダの利用者が、録画したテレビ番組を視聴する際、間に流れるCMの平均64.3%を飛ばして再生しているという。 HDD搭載レコーダ利用者のうち、すべてのCMを飛ばしている人は23.4%おり、また過半数がCMの80%以上を飛ばして視聴していることが分かったという。一方でCMをまったく飛ばさないとした人は、23.1%だった。 野村総研では、HDD搭載レコーダのCMスキップ機能により、企業の2005年におけるテレビ広告費の約2.6%が無意味となり、その損失総額は約540億円に上ると試算している。 2005年現在、国内におけるHDDレコーダの普及率は15.2%だが、2009年には44.3%まで増加すると見られ、今後、テレビCMの価値は、さらに低下していく可能性が