アニメの中で甘酸っぱい青春を過ごしたい。そう、2次元の世界に行きたい。 そんなとき、「自分を微分できれば」などという人がいる。3次元の存在である自分を微分すれば、次元が1つ落ちて2次元になれるのでは、という発想だろう。 しかし! 微分なんかしても、絵の中には入れない。「自分を微分することはできない」とかそういう問題ではなく、できたとしても絵にはならんのだ。 「次数」と「次元」 高校数学では「三次関数を微分すると二次関数に、二次関数を微分すると一次関数になる」と習う。例えば、「y=x^3+5x^2+6(三次関数)」から「y'=3x^2+10x(二次関数)」といった具合だ。 これを見ると確かに3次元が2次元になっているように思えるのだが、ここで1減っているのは「次元」ではなく「次数」であることに注意しないといけない。 文字式において、“+”や“-”で区切られた各式のことを「項」といい、(変数が