タグ

関連タグで絞り込む (238)

タグの絞り込みを解除

bookに関するnoreplyのブックマーク (502)

  • 中里一日記: ジョン・ロンスン『実録・アメリカ超能力部隊』(文春文庫)

    ジョン・ロンスン『実録・アメリカ超能力部隊』(文春文庫) ジョン・ロンスン『実録・アメリカ超能力部隊』(文春文庫)を読んだ。 超能力研究は馬鹿げた行為だが、戦争ほどではない。「我々には戦争ができるのだから、超能力研究もできるだろう」と軍が考えるのは、ある意味では理にかなっている。 超能力研究も戦争も、昔はまだ、今ほど馬鹿げてはいなかった。ユリウス・カエサルはガリアでの戦争に勝ちまくって財を成した。16世紀に至っても、コンキスタドールはアメリカ大陸で同じことをした。19世紀の医学・生物学は、感染症なるものをついに人類に理解させ、地上の全面を塗り替えた。感染症のように単純かつ重大なことを、どういうわけか人類がずっと理解しないでいたのなら、心霊や超能力をいまだに理解しないでいる、ということもありうるのではないか――と、1900年の人々は考えただろう。 感染症は、おそらく人類にとって最後の、でかい

    noreply
    noreply 2014/08/08
  •  『明日の田園都市』   エベネザー・ハワード 著   山形浩生 訳 - 俺の書斎

    明日の田園都市 (SD選書 28) 作者: E.ハワード,長素連出版社/メーカー: 鹿島出版会発売日: 1968/07/15メディア: 単行購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (10件) を見る この古い訳もあるらしいのだけど、今回は、2010年版のこちらの明日の田園都市にて。 【所感】 ・たぶん、原文は、1902年に世に出た作品。産業革命真っ只中のイギリス。 ・都市計画のバイブルというか、経済学なら、国富論とか資論、みたいなもんか。時代的には、ウェーバー 『プロテスタンティズムの倫理と資主義の精神』 とかがほぼ同時期。 ・素人目に読むと、初期の都市計画の書、というよりは、立派な事業計画書、しかも、かなり壮大、といった印象。都市計画を学ぶなら、『明日の田園都市』、読んどかないと、というよりは、政治家とか高級官僚になるなら、これ読んどかないと、といった印象。経営学だ

     『明日の田園都市』   エベネザー・ハワード 著   山形浩生 訳 - 俺の書斎
    noreply
    noreply 2014/08/08
  • 書評『ゲーム音楽史 スーパーマリオとドラクエを始点とするゲーム・ミュージックの歴史』 | AUTOMATON

    書はその名のとおり、ファミリーコンピュータ以降のゲーム音楽歴史を辿った概説書である。また紹介される音源の情報はすべて巻末のリストにまとまっているため、ゲーム音楽のレコードガイドとしても機能するだろう(絶版となっているCDは多いが)。 各章のタイトルにはそれぞれの世代ごとのメジャーなハードの名前が冠されている。また、それら以外のハードやアーケードのゲーム音楽にもふれている。歴史概説以外には植松伸夫、古代祐三、崎元仁という著名なゲーム音楽クリエイターのインタビュー、書で登場した出来事の年表等が巻末に掲載されている(登場する作曲家の名前が多いため、敬称略とさせていただく)。 著者の岩崎祐之助氏は1979年生まれのゲーム開発者。『ゲームラボ』における「ゲーム音楽ヒストリア」の連載やブログ「ゲーム音楽隠し峠」の運営を通してゲーム音楽の魅力を広める活動を続けているそうだ。 ゲーム音楽関連の歴史

    書評『ゲーム音楽史 スーパーマリオとドラクエを始点とするゲーム・ミュージックの歴史』 | AUTOMATON
  • Big Sky :: Vim scriptテクニックバイブル ~Vim使いの魔法の杖

    こんにちわ。Vim scriptサポーターズの mattn です。 ちょうど3年程前、Vimテクニックバイブルという書籍を執筆させて頂きました。 Big Sky :: Vimテクニックバイブル ~作業効率をカイゼンする150の技 http://mattn.kaoriya.net/software/vim/20110810203558.htm おかげ様で、色んな方から反響を頂き執筆して良かったと思いました。初めて自分が書いた書籍が販売されるという高揚感に包まれる中、書籍の販売からたった数週間後、何を思ったか僕と KoRoN さんは github 上に vim-users-jp というオープングループを作る事になりました。 Big Sky :: github上にvim-users-jpというorganizationを作った。 http://mattn.kaoriya.net/software/

    Big Sky :: Vim scriptテクニックバイブル ~Vim使いの魔法の杖
  •  アニメファンのオタク魂に熱をともす一冊! ― 『クール・ジャパンはなぜ嫌われるのか』(評価・A+) -  esu-kei_text

    クール・ジャパンはなぜ嫌われるのか - 「熱狂」と「冷笑」を超えて (中公新書ラクレ) 作者: 三原龍太郎出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/04/09メディア: 新書この商品を含むブログ (7件) を見る 海外での日アニメ流行の実態は「コップの中の嵐」にすぎない? 政府の介入を怖れるあまりデマを信じるオタクたちよ、目を覚ませ! クールジャパンはダサい。 僕を含め、ほとんどの人がそう考えているはずなのに、国は「クール・ジャパン政策」を進めようとしている。なぜなのか。 書の著者は、経済産業省の官僚として「クール・ジャパン政策」に携わってきた。その経験から「クール・ジャパンが嫌われる理由」と「クール・ジャパン政策を続ける理由」を丁寧に語っているのが書である。 例えば、書では 国際政治学者ジョセフ・ナイのソフト・パワー論が紹介されている。 「政府は文化を管理できないし、管

     アニメファンのオタク魂に熱をともす一冊! ― 『クール・ジャパンはなぜ嫌われるのか』(評価・A+) -  esu-kei_text
    noreply
    noreply 2014/05/27
  • ツイッター創業物語(Hatching Twitter)読んだ - laiso

    *1 総評としては「IT長者もめごと列伝」といった感じのノンフィクションで、ソーシャルネットワークやFacebook Effectなんかで刺激が足りなかった人でも満足できるようなスリリングぶりで文章がうまいのか、そんなひどい目にあったら発作的に自殺してしまうんじゃないのかと大分心配になっていた。が、なんかオチ的にはあとから振り返ると会社のそれぞれのフェーズでノアが始動し、ジャックが創造し、エブが拡大して、ディックが軌道に乗せたカタチでありなんやかんやでこいつらソーシャルとスタートアップでメイクマネーでそれぞれの幸福をみつけたらしいのでよかったよかった〜FIN〜。みたいな強引な美談っぽくしめくくられた。 が、サラっと書かれたいたけど競合のつぶやきサービスが出てくるのを封じるためにサードパーティのアプリの締め付けごと強化したっていうのが=いい仕事をした、という風に書いてあって。それは賛成しか

    ツイッター創業物語(Hatching Twitter)読んだ - laiso
  • サービス終了のお知らせ - NAVER まとめ

    サービス終了のお知らせ NAVERまとめは2020年9月30日をもちましてサービス終了いたしました。 約11年間、NAVERまとめをご利用・ご愛顧いただき誠にありがとうございました。

    サービス終了のお知らせ - NAVER まとめ
    noreply
    noreply 2014/05/24
  • 「イエズス会の世界戦略」高橋 裕史 著

    1534年にイグナティウス・ロヨラらによって創設されたイエズス会は、ポルトガル国王の庇護の下、瞬く間にインド、東南アジア、中国、そして日へと進出していく。その躍進の理由と海外布教に際して取られた様々な戦略、組織、彼らが異文化へと布教の過程で直面した様々な課題、その対処法などを広くまとめた一冊。 イエズス会が短期間に海外布教を成功させることが出来たのは『国家権力との共生関係、文化的・科学的戦略にもとづく布教方法の導入、イエズス会総会長を頂点とする厳格なヒエラルヒーによる教団の中央集権的統括体制――これらの要素の重層的な活用』(P244)によるとまとめられる。これら各項目についてそれぞれ各章で細かく史料に基づいて具体的に分析されていて非常に興味深い。 イエズス会が海外布教を行う上で採った戦略が「適応主義政策accomodatio」と呼ばれる、異文化の尊重、現地の流儀に沿った対応であったという

    「イエズス会の世界戦略」高橋 裕史 著
  •  日本兵捕虜はいかに堕落したか? ― 大岡昇平『俘虜記』(評価・S) -  esu-kei_text

    俘虜記 (新潮文庫) 作者: 大岡昇平出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/08/14メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (41件) を見る 捕虜収容所内での日兵は、盗みと賭博とオカマ演芸に夢中だった。 文学者だからこそ表現できた、堕落のリアリズム。 フィリピンの日兵捕虜収容所は鉄条網に囲まれていた。その目的は二つあったと著者はいう。 一つは脱走を防ぐためである。しかし、著者の1年にわたる収容所生活の中で、脱走例は1件だけだった。米軍の捕虜であるかぎり、1日2700kcalの事と安全が保証される。収容所の外に出れば、その贅沢を享受できないことは、日兵なら誰もが知っていた。 もう一つは、現地人であるフィリピン人から身を守るためである。日兵のフィリピンでの残虐行為は、マニラやバタンガスのものが有名らしい。 (第2次世界大戦でのフィリピン人の犠

     日本兵捕虜はいかに堕落したか? ― 大岡昇平『俘虜記』(評価・S) -  esu-kei_text
    noreply
    noreply 2014/05/21
  • [書評]江戸の朱子学(土田健次郎): 極東ブログ

    先日、加地伸行の『漢文法基礎』の書評をcakesに書いたおり(参照)、江戸時代における朱子学の歴史をできるさけ最新の知見で、かつ実証的に見直してみたいと思っていた。書『江戸の朱子学(土田健次郎)』(参照)はそうした関心・視点から読んだ。そしてそこからすると、実に簡便に全体が見渡せる良書であり、また今後のこの関連の読書の手引きとなる情報を多く、レファレンスとしても有益だった。 書は、「あとがき」にも書かれているが、「専門家のみに書かれた書でないため」とあるように、一般的な読書人にとっても読みやすいレベルで書かれている。 特に、この関連の分野では実質必読文献である丸山眞男の『日政治思想史研究』(参照)、またその一般向けとも言える『日の思想』(参照)では荻生徂徠に焦点がとなりゆえに同時代性パースペクティブが失われがちだが、書ではこれに同じく国学の居宣長なども含め、江戸時代における朱

    [書評]江戸の朱子学(土田健次郎): 極東ブログ
    noreply
    noreply 2014/05/16
  • 「海の武士団 水軍と海賊のあいだ」黒嶋 敏 著

    中世日、荘園公領制の成立によって地方の富が中央へと輸送・集約される必要性から、海上輸送において武力による保護・管理が求められると、武士たちは各地の湊や沿岸地域に勢力を持ち、海上交通に知悉した『海の民を編成し、海上の武力として組織化』しようと試みる。そのような『沿岸地域に所領を持つ武士が中核となって形成された社会集団』(P16)は「海の武士団」という言葉でまとめられることが多い。 書はそのような意味の「海の武士団」というタイトルがつけられているが、著者はむしろその「海の武士団」ということばの曖昧さに疑問を呈し質的な問題があるとしている。 『海の民が武士に編成されるのは戦争時に限定される。かといってそれを「海の武士団」としてしまうと、職業的な武士が彼らの大多数だったかのような印象を与えることになる。彼らのなかには、名字を持ち、侍身分を獲得していたものもいたことは確かだが、かといってその集

    「海の武士団 水軍と海賊のあいだ」黒嶋 敏 著
  • 『オーブランの少女』を読む - 一本足の蛸

    オーブランの少女 (ミステリ・フロンティア) 作者: 深緑野分出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2013/10/22メディア: 単行この商品を含むブログ (16件) を見る2010年の第7回ミステリーズ!新人賞は当たり年で、受賞作「強欲な羊」(美輪和音)のほか、2篇の佳作入選作があった。そのうちの1篇*1が深緑野分の「オーブランの少女」だ。この作品は同年12月の『ミステリーズ!vol.44』に掲載された後、『ベスト格ミステリ2011』にも収録されている。 「オーブランの少女」に続く深緑野分の第二作「仮面」が発表されたのは、2012年6月の『ミステリーズ! vol.53』なので、「オーブランの少女」から1年半後のこととなる。そして、さらに1年半を経て、「オーブランの少女」「仮面」ほか3篇を含む初の作品集が刊行された。それが書『オーブランの少女』だ。 世の中の事柄にはなんでも「上に

    『オーブランの少女』を読む - 一本足の蛸
  • 「視点と叙述」への新しい光 - 一本足の蛸

    小説新潮 2014年 05月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/04/22メディア: 雑誌この商品を含むブログ (3件) を見る連休も最終日となったので、積ん読状態だった「小説新潮」5月号を開いた。お目当ては深緑野分の「アントン先生と明るい目撃者」だ。 深緑野分は2010年に東京創元社の第7回ミステリーズ!新人賞で佳作となった「オーブランの少女」でデビューした。寡作家であり、デビュー作を表題作とする作品集『オーブランの少女』*1が刊行されたのは2013年秋のことだった。この作品集は5篇の中短篇から成っており、時代も国も違えば作品の長さもまちまちでありながら唯一「少女」をテーマに据えていたので、当然その路線で作家としての地歩を固めていくのだろうと思っていたら、続く「カントリー・ロード」*2では、少女が1人も登場しないどころか、「少女たちの儚くも甘やかな嘆美の世界に浸り

    「視点と叙述」への新しい光 - 一本足の蛸
  • 「理想のヒモ生活 1」感想 - 飼い犬にかまれ続けて

    〈あらすじ〉 平凡なサラリーマンが異世界に召喚されてしまう。そこで、かの国の女王から「自分と結婚して、こちらの世界で暮らして欲しい」と言われる。女王はドストライクの爆乳美女だった―――。小説投稿サイト『小説家になろう』総合1位作品の待望の書籍化。 たまには人様のオススメを読んでみようと思い、興味はあるもののなかなか手を出せずにいたヒーロー文庫の作を読むことにしました。見せて貰おう、『小説家になろう』総合1位の性能を! ブラック企業に勤める普通のサラリーマン・善治郎は、半年ぶりの休みを堪能しようとしていた日の朝…気が付くと見知らぬ世界と、見知らぬ人たちの前にいた。「ようこそ婿殿」そう言ったのは善治郎を異世界に召喚したガープァ王国の美貌の女王アウラ。彼女は善治郎と結婚し、婿として迎え子作りをしたいという…しかもそれ以上は何も望まない。アウラの破格の申し出に疑問を抱くものの彼女の意を理解した

    「理想のヒモ生活 1」感想 - 飼い犬にかまれ続けて
    noreply
    noreply 2014/05/01
  • 都市コモンズを取り戻すために 『反乱する都市』書評: 鶴見済のブログ

    都市全体をコモンズと捉える視点が新鮮だった。そして私有化され奪われたコモンズは、取り返さねばならない、と。 それにしても、産業革命期のイギリスから、現代の中国をはじめとする「新興国」にいたるまで、なぜこうも同じように人は農村から都市へ流出して工業発展の下地作りをするのか? この流れは絶対なのか? ローカル化など起きないのか? その当然の結果としての世界的なスラムの拡大をどうすればいいか? 色々考えさせられる。分厚くて難しいが、面白い。 ********************************** 人類は現在、急激な都市化の真っ只中にある。国連の予測では、二〇三〇年には全人類の六割が都市に住んでいることになる。都市化は特にアジアをはじめとする「南」の国々において顕著で、人口一〇〇〇万人以上のメガシティが続々と生まれている。ローカル化が叫ばれてはいるものの、これが現状だ。 書では都市

    都市コモンズを取り戻すために 『反乱する都市』書評: 鶴見済のブログ
  • なぜ、統計学が最強の学問なのか?

    東京大学医学部卒(生物統計学専攻)。東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野助教、大学病院医療情報ネットワーク研究センター副センター長、ダナファーバー/ハーバードがん研究センター客員研究員を経て、現在はデータを活用する様々なプロジェクトにおいて調査、分析、システム開発および人材育成に従事する。著書に『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)、『1億人のための統計解析』(日経BP社)などがある。 統計学が最強の学問である 2013年1月に発売されるや、ビジネス・経済書としては異例のベストセラーとなり、統計学ブームの端緒となった『統計学が最強の学問である』。同書の発刊1周年と30万部突破を記念して行われた、著者の西内啓氏と二人の科学者[多摩大学情報社会学研究所所長・公文俊平氏、物理学者・楽天株式会社執行役員・北川拓也氏]との対談を公開する。 バックナンバー一覧 35万部を突破

    noreply
    noreply 2014/04/29
  • 『フルサトをつくる』目次と「はじめに」を公開します - phaの日記

    フルサトをつくる: 帰ればうに困らない場所を持つ暮らし方 作者: 伊藤洋志,pha出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 2014/04/28メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 4月28日発売の新著である『フルサトをつくる』(東京書籍)(伊藤洋志くんとの共著)の目次と「はじめに」(2つあるんだけどphaの分だけ)をこの場所で公開します。 このは僕が前からちょくちょくこのブログで書いていた、熊野の山の中に行って廃校に泊まったり家を自分たちで直したり温泉合宿をしたり鹿をべたり、というらへんの活動についてまとめたものです。それまで都会で「インターネット最高」「働くのだるい」とか言ってた僕が何故熊野の過疎地に通うことになったかを伝えたいと思って書きました。 なんというか、ヤバくなったときにそこに帰れば死なないというセーフティーネットって面もあるし、都会では感じられない

    『フルサトをつくる』目次と「はじめに」を公開します - phaの日記
    noreply
    noreply 2014/04/29
  •  450年続いた日本独自の民俗宗教 ― 宮崎賢太郎『カクレキリシタンの実像』(評価・A) -  esu-kei_text

    カクレキリシタンの実像: 日人のキリスト教理解と受容 作者: 宮崎賢太郎出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2014/01/21メディア: 単行この商品を含むブログ (8件) を見る 厳しい弾圧のなか、民俗宗教に変容した「キリシタン」信仰とは? 現地調査に基づく、カクレ信仰の具体例を知る最良かつ最後の一冊。 いま、約450年続いた日の地方文化が消滅しようとしている。 カクレキリシタンという民俗宗教のことだ。 戦国末期から明治にかけての日のキリシタン弾圧の犠牲者は4万人と推測されている。しかし、彼らが命をかけて守り通したものは、キリスト教の教義とはまったく異なるものだった。 明治以降、キリスト教神父が潜伏したキリシタンと会って驚いたのは、彼らが「三位一体」をはじめとしたキリスト教の初歩的な教義すら知らなかったことだ。 彼らの唱える「オラショ(祈祷)」はキリスト教司祭不在の潜伏期間

     450年続いた日本独自の民俗宗教 ― 宮崎賢太郎『カクレキリシタンの実像』(評価・A) -  esu-kei_text
    noreply
    noreply 2014/04/28
  • 苦手分野での「報われない感」

    松波晴人さんの『ビジネスマンのための行動観察入門』は、以前「キャスト」に出演していたときに大阪ガス行動観察研究所の特集を目にしたことがあったので、その当事者の著作と言うことで期待して読んだ。が、面白くないわけではないものの、期待の方向とは違ったかなという印象。 その原因は主に3つ。一点目は、著者自身の体験や現場報告が主で、心理学に基づく科学的知見というよりは、泥臭い現場で行動観察という手法をどうやって受け入れてもらったかという話が中心だったこと。実際、この分野の話が初めてという読者を相手にするには他に選択肢はないのだけど、ともすれば行動観察というよりは体力で稼ぐコンサル的な仕事の印象が残り、科学的手法としての行動観察のPRという意味ではマイナスなのではないかという印象を持った。 二点目は、それと関係するけど現場報告が主であるということは、結果的に現場性の高い事例が中心になるわけで、読んだ人

  • 『世界「比較貧困学」入門』発売 : 石井光太 − 旅の物語、物語の旅 −

    『世界「比較貧困学」入門――日当に恵まれているか』をPHP新書から刊行しました。 よく日は「貧困大国」だと言われます。 しかし、日には膨大なべ物、膨大な商品、そしてさまざまな福祉制度があります。 アタマでは「日貧困」の意味がわかっていたとしても、少なくともアフガニスタンやソマリアの貧困と比べて当に「貧困大国」なのかどうか実感がないというのが多くの人の思いではないでしょうか。 日貧困が何なのかを把握するには、海外貧困との比較は避けられません。 途上国にある「絶対貧困」に照らし合わせると、日の「相対貧困」はどのような実態を持っているのか。そして、その意味で何を貧困と捉えるのか。 そうした考え方が不可欠なのです。 書ではそうした意図のもと、 1、住居 2、路上性生活 3、教育 4、労働、 5、結婚 6、犯罪、 7、事 8、病と死 の8つの側面から両者を照らし合わせ、

    『世界「比較貧困学」入門』発売 : 石井光太 − 旅の物語、物語の旅 −
    noreply
    noreply 2014/04/18