東京都板橋区の区ホタル生態環境館が1989年に福島県大熊町で採取した卵から繁殖を続けてきたとされるゲンジボタルについて、区は20日、DNA調査の結果などから、昨年同館で採取されたホタルは大熊町由来ではなく、「外部から持ち込まれたと考えられる」とする報告書を区議会に提出した。 同館は93年にオープンし、近年は毎年約2万匹のホタルが羽化しているとされる。開館当初から元区職員の男性(59)が飼育を担当しており、89年に大熊町で採取した卵をもとに、独自の技術で繁殖を重ねてきたと説明していた。 報告書によると、区が昨年夏に羽化を確認した成虫は211匹。このうち13匹のゲンジボタルの成虫について、DNA型を調べたところ、11匹は西日本や中部・東海地方のグループで、2匹は分析不能だったが、大熊町のホタルが属するはずの東北・北関東グループは確認されなかった。これらの調査結果をもとに、区は「代々にわたる飼育
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