昨年8月、大阪府和泉市の駐車場で車上狙いをしていた際、近づいてきた男性(22)を工具で殴り、約2週間のけがをさせたとして強盗致傷罪に問われたオートバイ修理業・上野孝文被告(26)(大阪府泉佐野市)の裁判員裁判の判決が3日、大阪地裁堺支部であった。 飯島健太郎裁判長は、上野被告が別事件の執行猶予期間終了後2か月足らずで今回の犯行に及んだことを指摘、「法を守る意識に乏しく、社会内での更生は期待できない」として、懲役4年6月(求刑・懲役6年)の実刑判決を言い渡した。 この裁判では、弁護側が上野被告と同居の女性、幼い子ども2人の計4人でスキー場を訪れた際のスナップ写真を、法廷のモニター画面に映した。弁護側は「執行猶予を得るため、温かい家族が被告を待っていることを訴えたかった」と狙いを語った。 検察側が被害者の生前の画像を法廷で使用した例はあるが、被告の家族の写真が法廷で示されるのは異例。渡辺修・甲