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ブックマーク / kawa-kingfisher.cocolog-nifty.com (13)

  • 国連安保理の実態と改革の困難さ - カワセミの世界情勢ブログ

    昨年のG4案が廃案になって以来、安保理改革の話は停滞気味である。確かに案件は山のようにあり、特に今年になってからは人権委員会などの問題を放置して常任理事国入りの交渉など出来る状況ではない。イラン問題で揉め、スーダンやチャドがあの具合では日も主張し辛いタイミングではある。 今月、興味深い事に国連次席大使の北岡伸一氏が複数の雑誌に国連関係で寄稿している。「中央公論」に安保理改革の停滞に関する話を、「論座」に安保理の実態や活動の意義を示す内容を寄せている。特に後者のほうが興味深くはあるが、いずれもこのブログなどよりよほど目を通す価値があるので推薦しておきたい。 前者の中央公論に掲載された内容は、今まで多くの識者が述べてきたことをまとめたものだ。もっとも内容の整理のされ方は大半のものより洗練されている。特に米国、中国アフリカに課題があったとしている。ただ、ここで北岡氏はG4案が通る可能性はかな

    国連安保理の実態と改革の困難さ - カワセミの世界情勢ブログ
    synonymous
    synonymous 2006/04/17
    国連の日常が垣間見られる好記事であるようだ。
  • 民主党代表辞任への失望 - カワセミの世界情勢ブログ

    今日はとても残念なニュースを耳にすることになった。日の政党政治の成熟の過程が、相変わらず遅々としたものである事を実感することになった。前原民主党代表が辞任するという。メール問題の責任を取るとの事だ。確かに格好の悪い、稚拙な誤りであっただろう。しかしこれは代表辞任に値するものなのであろうか。 以前のエントリでも、年金問題での交代に苦言を呈したことがあった。今回言いたいことも全く同じだ。野党第一党の党首は選挙結果次第で内閣総理大臣となる。今回のメール問題は内閣が吹き飛ぶほどの大問題だろうか。国民は批判しつつも多少のことでは揺るがない一徹さ、容易に変化しない存在の重みも静かに求めているのである。 複雑で高度な社会を運営する現代政治は、大多数の人が賛同するような政策はそれほどない。あるとしたらとっくに解決済みとなっているか、やり残していてこんな課題がまだ残っていたかと発覚したときに時代錯誤的な印

    民主党代表辞任への失望 - カワセミの世界情勢ブログ
    synonymous
    synonymous 2006/04/07
    ↓mahalに激しく同意。
  • 梅田氏の「ウェブ進化論」を読んで色々と考えた - カワセミの世界情勢ブログ

    珍しく休暇を取って旅行に行っていた。暇なホテルでの夜に最近話題の梅田氏の著作「ウェブ進化論」を読んだ。私は元々ネットにどっぷりという人間ではないのでこの種の一般人向けのとしての丁寧な著作は有難い。久々の更新の割にはただ暇潰しエントリになってしまうがつらつらと思ったことを書いてみたい。そういうわけで書評と言うわけでもない。主に読んだ人に対するメッセージだと思ってもらいたい。 この梅田氏の著作については、インターネットバブル崩壊後の第二世代のネット技術の進化の要点を鋭く押さえているという点をまず評価しなければならない。そして語られて無い点が重要だという言い方で、R30氏が2回のエントリ(上・下)においてある質的な部分を的確に喝破している。しかしながら、私の抱いた最初の見解としては、むしろ古典的アプローチの先鋭化がネットによってなされているというものであった。純技術的に言えば、このIT革命の

    梅田氏の「ウェブ進化論」を読んで色々と考えた - カワセミの世界情勢ブログ
    synonymous
    synonymous 2006/02/28
    未来図を描くと何かとSF小説のようである。
  • 欧州とイスラム世界のムハンマド風刺画騒動 - カワセミの世界情勢ブログ

    末尾に記述を追加しました。('06.2.4) デンマークに端を発するムハンマドの風刺画問題だが、欧州全域に飛び火する状況で蜂の巣をつついたような大騒ぎだ。またパレスチナ選挙やイランでもめている最中にタイミングの悪い事だ。とりあえずメモ代わりのエントリ程度。 ちなみに発端となったのはこれらしい。概要はワシントンポストの記事がまとまっているので引用する。(参照)このコラムも参考になるだろう。(参照2)実のところ、欧州の反応はキリスト教やユダヤ教におけるタブーとも重なり、イスラム地域の世論に関しては理解しているし、一般論としては融和的なのだろう。同じくワシントンポストのこのコラムで示されていた内容はなかなか示唆的だ。(参照3)一部引用する。 The complication in the cartoon controversy, says Islam Online, "stems from th

    欧州とイスラム世界のムハンマド風刺画騒動 - カワセミの世界情勢ブログ
    synonymous
    synonymous 2006/02/05
    追記に注意。日本よ民主主義国たれ、と願う。
  • 総務省と放送・通信業界に関する最近の印象 - カワセミの世界情勢ブログ

    内閣改造にて竹中氏が総務相となったが、これは当時から注目してもいい出来事かなと思っていた。良くも悪くも小泉首相の改革路線を進めている中心人物の一人だからだ。今回はFinancial Timesで取り上げられているのが目を引いた。(参照)iPODにやられたSONYなどを例に引き、商習慣と既得権益がビジネスチャンスを逸しているとしている。 社会の改革というものは、概して民主主義国では議会政治家が最初に担うことが多い。何だかんだと言っても、国民に直接選出された人物であるというのは意味があるのだろう。そして国民のサイレントマジョリティはそれをかなりわずかの時間で理解するように思われる。むしろ知識人や官僚の類が硬直的だ。そして民間企業といっても、既存の社会の仕組みで利益を受けている立場の企業は意識として遅れている事が多い。この典型は大手マスコミだろう。NHKと民放のキー局5社は、電力会社や航空会社あ

    総務省と放送・通信業界に関する最近の印象 - カワセミの世界情勢ブログ
    synonymous
    synonymous 2006/01/13
    「現在の日本は、政治改革は一段落し、民間の改革というフェーズに入っているという考え方があるようだ」現今のちょっとした好景気が、それを後押ししている印象。
  • 歴史の議論にかかる時間 - カワセミの世界情勢ブログ

    私が継続して購読している日の雑誌はさほど多くないが、その中の一つに「中央公論」がある。言うまでも無く論壇誌の個別の論説には良し悪しがあり、その責任はそれぞれの著者が負うものではあるが、定期刊行される雑誌には世の議論の知的水準を高水準で確保し、一種の社会インフラとして維持しつづける義務があるだろう。曲がりなりにもそれをそこそこ果たしているという意味で好感を抱いている。 今回は、2月号に掲載された鳥居民氏の「日米開戦にいたる海軍の不作為」を推薦しておきたい。具体的な内容は同誌を読んでいただく事になるが、簡単に内容の一部を紹介しつつ思うところを述べてみたい。 まず、日米戦に至る決定的な要素が南部仏印進駐であったことは、以前の関連するエントリでも書いたが、広く知られている事実だ。そこに至るまで、もちろん北部仏印進駐からの問題ではあるが、陸海軍や政治家がどういう論理で動いてきたかが適切にまとめられ

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  • ブッシュ大統領のイラク政策に関するテレビ演説 - カワセミの世界情勢ブログ

    ブッシュ大統領がイラクに対する政策を述べたホワイトハウス執務室からの演説が話題になっている。この内容は全文が公開されている。米国民に広く語りかける内容であるということを考慮すると、そのまま引用するのも構わないと考える。思うところあるので、今回は英文の全内容のコピーをそのまま置いておきたいと思う。 私はブッシュ大統領のイラク政策にほぼ賛同する立場だ。正確にいうと当初からではなく、イラク戦争開始時は6割の賛成だった。現実の厳しさに、クリントン大統領時のソマリアみたいに放り出すのではないかと思ったからだ。しかし、その後の対応を見ると、虐待事件や治安維持の問題などがあったが、一貫して最後まで推進するという姿勢は明確になっている。それでほぼ100%の支持をするようになった。もちろん私はアメリカ人ではないし、その政策を受け入れるかは結局はアメリカ人の判断によるものだ。無責任な部外者の見解でしかない。

    ブッシュ大統領のイラク政策に関するテレビ演説 - カワセミの世界情勢ブログ
    synonymous
    synonymous 2005/12/20
    政治家が負うのは結果責任だからな。
  • 世界の民主化は意味があるか - カワセミの世界情勢ブログ

    ブッシュ政権に影響を与えたとされる、ナタン・シャランスキー氏著作の"The Case For Democracy"が邦訳されているので目を通してみた。邦題は「なぜ民主主義を世界に広げるのか」であるがこれはどうだろうか。ちなみに宮台氏の後書きもちょっとポイントを外している気がする。 それはともかくこのの内容である。読み終えた後の最初の感想としては、「これは世間で誤解を生みやすい書だな」である。実際そうなっている向きがあるのではないか。 政治に限らず、人が他人や書物を評するときにはいくつかのパターンがある。大雑把に分類すると加点法か減点法というところだ。前者は瑕疵があっても質的な部分で高い価値があれば高く評価するというやり方で、後者は細かい瑕疵などが無い完璧さをもって良しとするやり方だ。私的には知識人には後者が多いが、最優秀な人物と真面目で良心的な庶民には前者が多いという印象がある。アメリ

    世界の民主化は意味があるか - カワセミの世界情勢ブログ
    synonymous
    synonymous 2005/09/26
    戦争というものは…(中略)…論理や力学で方程式の解のごとく出てくるものだ。
  • 8.15に歴史を振り返るということ - カワセミの世界情勢ブログ

    PCの調子が悪く、OSの再インストール作業からやる羽目に。ただでさえまめでない更新がより滞っている。何とか復旧してはいるが。 この時期は戦争を振り返るというテレビ番組などが多く、どうせ良い番組もないだろうからせめて関係するでもと目を通してみた。今回は新潮新書の「あの戦争は何だったのか」(保阪正康氏 著)を取り上げてみたい。全般として特定の思想的立場に立つというものではなく、客観性に徹する態度に好感が持てる。歴史的事実を極力公正に取り上げようというスタンスが感じられる。「大人のための教科書」と銘打っているが、一定以上の知識がある人にはやや蛇足な面もあるかもしれない。ただ新書という事でページ数もそれほどは無いので軽く目を通すには手頃だろう。関連したことも交えて色々述べてみたい。 このの構成は、第一章が旧軍の組織に関する概略の説明、第二章が開戦に至るまでの外交経緯、第三章から五章までが戦時中

    8.15に歴史を振り返るということ - カワセミの世界情勢ブログ
    synonymous
    synonymous 2005/08/17
    「駄目な国に限って陰謀論に走る。」ところで、こんな保阪氏さえも自虐史観呼ばわりするアホウどもが後を絶たないのはどうしたことか。連中はよほど少数派でいたいらしいね。
  • ミドルパワー外交論に思う日本の外交 - カワセミの世界情勢ブログ

    遅れ馳せながら、最近話題になっている著作の一つである”日の「ミドルパワー」外交”(添谷芳秀氏 著)を読んだ。結論を先に言うといささか残念な出来という思いが強い。そのためお薦めのとしては取り上げないし、リンクも用意しないが(まぁ、検索することは容易だろう)いささか思うところも多いので、の感想と関連することに関して少しばかり述べてみたい。 この書物では、日は旧来の大国外交から身を引いた「ミドルパワー」としての外交を推進しているとし、戦後の歩みの中でそれがどのように展開してきたかを述べている。中級国家として、カナダ、オーストラリアなどとの比較、近年の人間の安全保障などを含めて論を展開しており、権力政治のような大国外交でない所で独自の存在感を示す政策を推進する事をミドルパワー外交としている。 しかし、私はこの著作で展開されている上記のコアコンセプトそのものに問題があると考えている。この著作

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    synonymous
    synonymous 2005/08/11
    中露がアウトサイダーだと言うのは、間違いではない。
  • 南部アフリカ諸国との経済関係の可能性 - カワセミの世界情勢ブログ

    近年、日から中国への投資が減退気味のようだ。実のところ、中国が日に求める投資は今程度のものではなく、少なくとも数倍、十倍以上といった規模なのだろう。ただそれは達成不可能な数字で終わりそうだ。個別企業はともかく、業界とかの単位で見ればリスク分散化の傾向がやや出てきているかもしれない。 そして日のような経済大国の動向は世界的に影響が大きい。だったらうちにと秋波を送る国は多く、例えばベトナムなどは相当入れ込んでいるようだ。そして今日もこのようなニュースが報じられていた。南部アフリカ関税同盟諸国からの、将来のFTAを目標としたEPAの申し出だ。これは検討に値するのではないだろうか。 具体的な同盟諸国の顔ぶれは、南アフリカ共和国、ボツワナ、ナミビア、レソト、スワジランドといったところだ。この付近の国に関しては日人には馴染みが薄いかもしれない。まずは外務省のページで基礎情報を確認するのがいいだ

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    synonymous
    synonymous 2005/08/02
    「南アフリカ諸国、いいっすよ。とくに欧州向け生産拠点として。」という内容。
  • 国連安保理改革の行方(8) - カワセミの世界情勢ブログ

    町村外相が国連分担金の削減を示唆する発言をしたと報じられている。これは相当の波紋を引き起こすだろうなと思っていたら、案の定騒ぎになっているようだ。ライス国務長官との会談が急遽セットされたのも明らかにこの影響だろう。 日人の気付きにくいところだが、そもそも日が諸外国にどのような外交を行うかというのを事前に予測するのは難しいことが多い。ここが分かるのはいい加減付き合いも長いアメリカくらいではないか。少し以前は、ある国が日と外交するのにアメリカに頼みに行く事がしばしばあり、「対米追従だからそうなる」と批判する日人も多かった。そういう側面もあるが、日はどう考えているのか説明を求めに行くという面もあったのだ。 今でも欧州あたりからは「政策決定プロセスが民主主義国にはあり得ない位不透明だ」というような非難をされる事が多い。近年だと、例えば小泉首相の自衛隊イラク派兵などは、国民が空気を読んで腹

    国連安保理改革の行方(8) - カワセミの世界情勢ブログ
    synonymous
    synonymous 2005/07/29
    個々の日本人はもっと物分りが悪くなるべきだと思う。
  • 欧州議会の北方領土問題に対する反応 - カワセミの世界情勢ブログ

    欧州議会が、ロシアに日への北方領土返還を勧告する決議を出したと話題になっている。個人的には欧州のこの反応はかなり意外だった。というのは、以前サミットで冷淡極まりない対応を受けていたからだ。以前のエントリにも多少関係することを書いたので、興味ある方は参照して欲しい。 決議の内容自体はこのようなものらしい。アジア地域全般に関しての安全保障問題を憂慮し、解決を促す内容だ。これ自体は理念的なものに過ぎない。しかし、尖閣諸島などの抽象的な記述に対して、この問題で返還を明確に記述しているのは面白い。もちろん日にとっては追い風としても、これは日向けというよりロシア向けメッセージではないか。 欧州議会の勢力図はこの通りである。(参照)保守政党がトップではあるが、全般として革新系が強い印象がある。冷戦後の欧州のリベラルな安全保障観がロシアに関するネガティブな反応を引き起こしたのかもしれない。ただ領土問

    欧州議会の北方領土問題に対する反応 - カワセミの世界情勢ブログ
    synonymous
    synonymous 2005/07/21
    ゴミ満載で返還されてもなぁ、ってとこ?
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