黒石寺蘇民祭、終了の衝撃 岩手県奥州市水沢。県の中央を縦断する大河、北上川沿いに位置するのが妙見山黒石寺だ。 開山は平泉の中尊寺や毛越寺よりも古く、東北随一の歴史を誇る黒石寺。 この寺で2月17日、1000年以上続くとされるある祭りの歴史が幕を閉じた。 黒石寺蘇民祭。 厳冬の真夜中、裸の男たちが「蘇民袋」を奪い合い五穀豊穣や無病息災を祈るお祭りだ。 メディアでも度々取り上げられ、近年では黒石町の人口900の3倍以上、3000人が全国・全世界から集まり、その活気は衰えるところを知らなかった。 しかし黒石寺の住職は昨年の12月、突如として祭りの終了を宣言。 大きな衝撃が走った。 会見で住職が語ったのは、祭りの担い手が高齢化し、人手が足りないという実情だった。 しかし、あれだけの参加者と活気のある祭り。 若い担い手は集めようと思えばいくらでも集めることは可能なのではないか? 秘められた「仏の遣い