SL銀河の最終列車の出発の合図をする(左から)岩手県の達増拓也知事、釜石市の野田武則市長、釜石駅の高橋恒平駅長=岩手県釜石市で2023年6月11日午後2時39分、奥田伸一撮影 東日本大震災の復興支援として9年前から岩手県のJR釜石線を走ってきた観光列車「SL銀河」の最終便が11日、運行された。4両編成の客車176席はほぼ満席で、始発の釜石駅や沿線は、ラストランを一目見ようと大勢の市民や鉄道ファンでにぎわった。 SL銀河は、JR東日本が2014年4月から花巻―釜石間で土日を中心に運行。C58形蒸気機関車と花巻出身の童話作家、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をイメージした客車が人気を呼び、延べ7万4000人が乗車した。しかし客車が老朽化し、定期運行は6月4日で終了した。 この日の最終便は釜石発花巻行きの団体客向け臨時列車。ホームは出発時刻の1時間余り前から記念撮影する乗客や観光関係者らでごった返した