タグ

ブックマーク / courrier.jp (65)

  • 望まない出産を減らせば、犯罪も減る─『ヤバい経済学』は本当だった! | 20年後に検証して判明

    およそ20年前、論文に「中絶が合法化されると犯罪が減る」とするデータが示された。さらに、ベストセラーになった『ヤバい経済学』ではその要旨が書かれ、大きな物議を醸した。そして20年後にこの仮説を再検証した結果、なんと予想が見事に裏付けられていたという。『ヤバい経済学』の著者の一人スティーヴン・レヴィットとスタンフォード大学法科大学院教授ジョン・ドナヒューが、この仮説に否定的な姿勢をとり続けてきた英「エコノミスト」誌に寄稿した。 私たちが人工妊娠中絶の合法化と、1990年代の米国で犯罪件数が激減したことを関連づけた論文を発表してから20年以上が経過した。その根拠は明快だ。 すなわち、「望まれずに生まれた子供は恵まれない環境に育ち、後年、犯罪に加担する割合が非常に高くなる。合法的な妊娠中絶は望まれずに生まれてくる子供の数を減らし、結果として犯罪も減る」。ただし、その効果が表れるまでかなりの時間差

    望まない出産を減らせば、犯罪も減る─『ヤバい経済学』は本当だった! | 20年後に検証して判明
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2024/04/20
    これは劇的で圧倒的なデータだな>「再検証結果が示す妊娠中絶の効果は絶大だ。サンプル全体では、妊娠中絶率の高い州の凶悪犯罪発生率は62.2%減少したが、妊娠中絶率の低い州では3.1%増えている」
  • 経済学者ブランコ・ミラノヴィッチ 「世界の格差は縮小に向かっている」 | 先進国の中間層が「困窮感」を覚える理由

    「格差が減った」と感じにくい理由 ──あなたによれば、私たちは「格差の大収斂」の時代に生きていて、世界はこの100年間で類を見ないほど平等になっています。しかし、そのように感じる人がほとんどいないのはなぜでしょうか。 人々は、主に自分の国で起きていることに集中します。1980年から国家内部での不平等の増大がみられました。フランスのような例外もありましたが、米国や英国、中国、インドで起こっていたのはまさにそれであり、それらの国々の人々の関心を占めていました。 そして、経済学者のトマ・ピケティが『21世紀の資論』を出版してからは、世界で不平等が増大しているという認識は一段と広まりました。 私が提唱した「エレファント・カーブ」では、グローバルで見ると、1%の富裕層とアジアの中間層が、他グループとは対照的に所得を増やしている事実を示しています。 世界的な不平等が縮小していることは、アジアで起きて

    経済学者ブランコ・ミラノヴィッチ 「世界の格差は縮小に向かっている」 | 先進国の中間層が「困窮感」を覚える理由
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2024/03/28
    各国の【国内の】格差は拡大しているが、国家と国家の間の格差は減少しているので、結果的に世界の格差は減少している、と。なるほどね。絶対的貧困が減少していることは確かに人道的に正しいことだろう。
  • エマニュエル・トッド「ロシアの衰退は欧米メディアがもたらした幻想だ」 | 権威主義的な民主主義国家とリベラルな寡頭制国家

    ロシア社会は「停滞してなどいない」 ──西洋が衰退している指標の一つとして乳児死亡率を挙げています。この指標は何を示すものなのですか。 私は1970年から1974年にかけてロシアの乳児死亡率が上昇しているのを見つけ、その後、ソ連が乳児死亡率の統計を公表しなくなったので、1976年に出した自著『最後の転落』で、ソ連にもはや未来はないという判断を下しました。 ですから、この乳児死亡率という指標にそれなりの価値があることは実証済みです。いまこの乳児死亡率を見ると、米国は西側諸国のすべてに遅れをとっています。最も先進的なのは北欧諸国と日ですが、ロシアも進んでいます。 フランスはロシアよりも前にいますが、乳児死亡率が再上昇しかねない動揺のようなものが見受けられます。いずれにせよフランスはベラルーシに遅れをとっているのです。 これが意味するのは、要するに、ロシアについて語られている事柄がしばしば間違

    エマニュエル・トッド「ロシアの衰退は欧米メディアがもたらした幻想だ」 | 権威主義的な民主主義国家とリベラルな寡頭制国家
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2024/02/22
    “私の見たところでは、トランス・イデオロギーは、いまの西洋社会の特徴となったニヒリズムの旗印の一つです。それは破壊への衝動であり、単にモノや人だけでなく、現実を破壊しようとする衝動です。”
  • ペットボトルの水に「凄まじい量のプラスチック」が含まれていると判明 | 目に見えないだけでプラまみれ

    ペットボトルの水を1リットル飲むたび、私たちは何十万という微細なプラスチック片を飲み込んでいることが研究によって明らかになった。米紙「ワシントン・ポスト」によれば、これはいずれ、人間の健康に重大な影響を及ぼす可能性があるという。 私たちは大量のプラスチックを飲んでいる 学術誌「米国科学アカデミー紀要」に掲載された論文によると、平均的なペットボトル入り飲料水1リットルには約24万個の粒子が含まれており、そのほとんどが「ナノプラスチック」であることが判明した。これらは1マイクロメートル(=0.001ミリメートル)以下のサイズの粒子だ。 過去数年間、科学者たちは「マイクロプラスチック」(サイズが1マイクロメートルから半センチメートルまでのプラスチックの破片)に注目してきたが、これはいたるところで見つかっている。プラスチックの小さな破片は、深海や南極の海氷、人間の胎盤の中からも見つかってきた。 こ

    ペットボトルの水に「凄まじい量のプラスチック」が含まれていると判明 | 目に見えないだけでプラまみれ
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2024/01/10
    これはあれだな。ペットボトルのプラスチックが体内でワクチンと結びついて環境ホルモンの波動がアストラルボディにはたらきかけて5G接続し、人類はビル・ゲイツの操り人形になるやつだな。
  • “女児が生まれる前に殺される”インドで、家父長制と闘う父親が社会を変える | 「彼は、女性に何ができるかを気づかせてくれた」

    インドでは胎児の性別が女性だとわかると、いまだに中絶されることが珍しくない。ある村で村長をしていた男性は、自分の娘の誕生をきっかけに、女性の権利を推進する活動家へと生まれ変わる。彼の打ち出すキャンペーンは、インド社会に着実な変化をもたらしているようだ。 分娩室から出てきた看護師の表情が険しくなった。毛布にくるまれた赤ん坊を抱えて近づいてきた彼女は、まるでそれを言うことが恥であるかのように、声を潜めて家族に言った。「女の子です」と。 看護師の否定的な態度に、新生児の父親スニル・ジャグランはまったく驚かなかった。インド北部のハリヤナ州で育ったジャグランは、娘よりも息子のほうがはるかに好まれる状況に慣れていた。 だが、看護師に感謝のしるしとしてお金を渡したのに、「男の子を取り上げられなかったから」という理由で受け取ってもらえなかったとき、彼のなかで何かが「切れた」。 「ご自身のことも、恥だと思う

    “女児が生まれる前に殺される”インドで、家父長制と闘う父親が社会を変える | 「彼は、女性に何ができるかを気づかせてくれた」
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/08/19
    出生前診断に基づく選択的女児中絶は、ジェンダー規範に基づくものであり、ジェンダー規範のベースに身体があることをはっきりと示している。そして、女性差別に性自認はなんの関係もないことも示している。
  • 長大なトンネルに解剖室…旧日本軍「731部隊」最大規模の“地下実験場”内部が明らかに | 中国の考古学研究チームが調査

    旧満州のハルビン市近郊に拠点を構えていた関東軍防疫給水部部、通称「731部隊」は、人体実験の結果をもとに生物兵器の開発をしていたことで知られる。最近、中国の考古学研究チームが、黒竜江省に残された同部隊の地下研究施設についての報告書を発表。その非人道的な実験の一端を明らかにしている。 中国の黒竜江省文化財・考古学研究所のチームは、第二次世界大戦中、旧日軍の「関東軍防疫給水部部」、通称「731部隊」が生物兵器の開発のために恐ろしい人体実験をおこなっていた地下研究施設を発見した。 施設が見つかったのは、黒龍江省安達市の近郊だ。 長大なトンネルと複数の小部屋 2023年5月、中国の考古学誌「ノーザン・カルチュラル・レリックス」に、この地下研究施設の調査報告書が掲載された。同報告書は、この施設の発見によって、戦争犯罪の新たな証拠が見つかる可能性があると述べている。 「報告書には、いまも残る73

    長大なトンネルに解剖室…旧日本軍「731部隊」最大規模の“地下実験場”内部が明らかに | 中国の考古学研究チームが調査
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/06/23
    731部隊に関しては「悪魔の飽食」以外にも膨大な証拠がある。「悪魔の飽食」で一部ガセ写真をつかまされたことをもって、731部隊の存在そのものを疑問視・否定するのは典型的な詭弁論法。脳の煮えた一部のブクマカ。
  • 「モンテッソーリ教育」には本当に効果があるのか 専門家たちが追跡調査を実施 | 世界的に広がっているけれど…

    モンテッソーリ教育を掲げる学校はいまや世界に6万校もある Photo: Martin Schutt / picture alliance / Getty Images 料理人のジュリア・チャイルド、作家のガブリエル・ガルシア=マルケス、歌手のテイラー・スウィフト、そしてグーグルの創業者ラリー・ペイジの共通点は何か。それは全員、子供の頃にモンテッソーリ教育の学校に通っていたことだ。そんなことを指摘する記事が英メディア「BBC」に掲載された。 マリア・モンテッソーリが、「子供の敏感期に最適な刺激を与えることに軸をおいた新しい学習法」の開発を思いついたのは、ローマの精神病院で学習障がいがある子供たちがパンくずで遊ぶ姿を見たことがきっかけだった。 そのアプローチの根底には、教具は子供の体の大きさに合わせ、五感に訴えるものにする、という原則がある。子供たちは創造力を発揮して問題解決に取り組むことが奨

    「モンテッソーリ教育」には本当に効果があるのか 専門家たちが追跡調査を実施 | 世界的に広がっているけれど…
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/04/18
    このモンテッソーリ教育にしろシュタイナー教育にしろ、理念に反対するつもりはないが、えらく金がかかる教育法でさ。一般的な教育法と比べて、「コストパフォーマンス」がどうなのかは大いに疑問だな。
  • 韓国の出生率が低すぎる「本当の理由」─女性たちが男性としたくない「4つのこと」 | 世界最低の出生率0.78の背後にある「社会的断層」

    ヘレナ・リーは、男性に対してことのほか寛大な気持ちになる日──たとえば、通りでハンサムな男性を見かけたとき──には、嫌悪感を脇に置き、「目の保養」として彼らを見ることもある。 ただし、いまのところはそれが限界だ。「男たちの頭の中身なんて、知りたくもありません」とリーは言う。たいていの場合、男性とはみじんも関わりたくないのだ。 「男性を信頼しようと心がけてはいます。『男を皆殺しにしろ』なんて思わずにね」と彼女は言う。「でもごめんなさい、私はほんの少しそっち側なんです。つまり、極端な側の」 女性たちが社会に叩きつける「4つのNo」 リーは父親から虐待を受けていたが、父親は彼女が6歳のときに家を出ていき、以来ずっと母親と祖母と暮らしている。小さな家母長制の家庭が自分にはしっくりくる、と彼女は言う。 髪型はボブで、私と会った日は黒いデニムのボタンダウンシャツとベージュのトレンチコートを着ていた。大

    韓国の出生率が低すぎる「本当の理由」─女性たちが男性としたくない「4つのこと」 | 世界最低の出生率0.78の背後にある「社会的断層」
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/04/16
    “韓国では、結婚と出産が他のどの国よりも密接に結びついている。2020年に生まれた婚外子はわずか2.5%と、OECD平均の40%以上と比べて格段に低い。”2020年の日本は2.38%だがな!  https://honkawa2.sakura.ne.jp/1518.html
  • 韓国「いじめ処罰」厳格化へ 「あなたのいじめ歴、大学入試でも就職でも一生ついてきます」 | 与党が法案提出を準備

    韓国の与党が、学校でのいじめの加害記録を永久に残す法案の提出へ向けて準備を進めている。この法案が可決すれば、いじめをしたことのある人が大学入試や就職活動で困難な状況に直面する可能性がある。 与党「国民の力」の政策委員会の上級専門家であるキム・ヨングンは4月6日、「深刻な校内暴力の記録が残る期間の延長」を求めていると語った。 韓国の英字紙「コリア・ヘラルド」によると、競争率の高い大学への進学では、高校の成績や課外活動などが重視されている。だが、このいじめ防止に関する法律が制定されれば、大学や雇用主は高校の懲戒記録をより詳しく調べることができるようになる可能性がある。 5日に開かれた与党の政策委員会で議長を務めたパク・デチュル議員は、声明でこう述べた。 「学生時代に校内暴力の被害者になった経験は、大人になってもトラウマになるなど、人生全体に悪影響を及ぼす」 パクは、いじめ対策は最優先課題だと強

    韓国「いじめ処罰」厳格化へ 「あなたのいじめ歴、大学入試でも就職でも一生ついてきます」 | 与党が法案提出を準備
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/04/12
    被害者側をケアしない・するつもりのない社会は厳罰化で済ませようとする。被害者ケアにはコストがかかり、厳罰化は一見すると安上がりだからな。日韓を含む極東アジア諸国はこの傾向が強いような印象。
  • 米国人の3人に1人「飛行機を安全に緊急着陸させる自信がある」 その自信満々はどこから? | 素人でもパイロットの代わりになれる?

    3月22日、米サウスウェスト航空のパイロットが飛行中に体調不良を訴えたが、同機にたまたま搭乗していた非番のパイロットの助けで事なきを得た。 コックピットにいたパイロット2人のうちの1人が操縦できない状態に陥ったのは、ラスベガスを離陸してまもなくのこと。そこで、機内にいた別の航空会社のパイロットがコックピットに入り、もう1人のパイロットを補佐して、急きょラスベガスに引き返した。 これは運よく非番のパイロットが居合わせたおかげで大事に至らなかったケースだが、そんな偶然はきわめて稀だ。 では、機内にそれらしき人がいない場合、素人でも緊急着陸させることができるのか? なんと米国人の約3分の1が「飛行機を緊急着陸させる自信がある」と考えているようだ。 調査会社ユーガブは1月に、米国で約2万人の成人を対象にアンケート調査を実施した。設問はこうだ。 「緊急時に旅客機を安全に着陸させる自信はどれくらいあり

    米国人の3人に1人「飛行機を安全に緊急着陸させる自信がある」 その自信満々はどこから? | 素人でもパイロットの代わりになれる?
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/03/28
    われわれ日本人にはこうした無根拠な自信が圧倒的に足りない。
  • 妊娠・出産をしない「父親」の脳にはこんな変化が起きていた! | 育児への参加率で差異がある?

    父親となった男性には、子どもができたことによる「身体的変化」は起きるのか──これはあまり注目されていなかった分野だ。だが最新の研究によると、妊娠や出産を経験する「母」と同じく、「父」の脳にも変化が起きるのだという。 「父親の脳」に関する研究はあまりにも少ない 米国では、父親が育児に費やす時間がこの50年間で3倍になった。また、ドイツスペイン、スウェーデン、アイルランドなどでは、父親が取れる有償の育児休暇制度を拡充したり、父親の育児休暇取得にインセンティブを設けたりしている。こうした国では、父親の育児参加率はいっそう急上昇しているのだ。 さらに、父親が積極的に育児をする家の子どもには、健康や認知能力などさまざまな面で良い影響が見られることも、研究によって次々に明らかにされている。 父親はどんどん育児をするようになっているし、そもそも父親は子どもの生活に重要だ。だが、父親であることが男性にど

    妊娠・出産をしない「父親」の脳にはこんな変化が起きていた! | 育児への参加率で差異がある?
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/03/02
    これは非常に興味深い。ヒトの父親にも育児における解発因 releaser といえるものがあるのだろう。ヒトはそういう進化をしてきたと考えるのが妥当と思う。
  • ロシア人である「彼ら」が祖国を捨て、ウクライナのために自国の兵士を殺す理由 | 「子供をレイプし、女を殺す奴らは仲間じゃない」

    ロシアウクライナに軍事侵攻してから1年。多くの外国人義勇兵がウクライナ側に参戦していることはすでに報じられているが、そのなかには敵国・ロシアの兵士もいるという。ウクライナのために祖国と死闘を繰り広げるロシア兵の音を探るため、米紙が激戦地バフムトを訪ねた。 ウクライナ軍の砲撃地点で配置についた兵士が、雪のなかにひざまずいた。彼らはロケットランチャーの狙いを定めると、2キロほど先にあるロシア軍陣地に向けて発射した。 その姿は、激戦地のひとつバフムト南部に従軍する他のウクライナ人兵士と同じように見える。 だが、彼らはウクライナ人ではない。ウクライナ軍の外国人部隊「自由ロシア軍団」に所属しているれっきとしたロシア人だ。彼らは祖国ロシアの兵士を殺すために、この戦争に参戦している。

    ロシア人である「彼ら」が祖国を捨て、ウクライナのために自国の兵士を殺す理由 | 「子供をレイプし、女を殺す奴らは仲間じゃない」
  • エマニュエル・トッド「西洋から家父長制が消えたのではない。最初からなかったのだ」 | 女性の解放による「社会経済的コスト」とは

    「男性支配の度合い」は地理的・歴史的に多様 ──西洋では家父長制は消えたということですか。 消えたのではなくて、最初からなかったのです。そもそも家父長制とは何でしょうか。私はどちらかといえば、普遍的な男系支配の制度という言葉を使いたいですね。これは集団のマネジメントにおいて、男性の地位が少しだけ上になるということです。 とはいえ、男性支配の度合いは地理的にも歴史的にも大きく異なります。それぞれ非常に異なる制度なので、それを家父長制という一つの用語ですべて言い表そうとするのは無理な話なのです。 そこで私は専門家の助けを借りながら、人類学者ジョージ・マードックの『エスノグラフィック・アトラス』の新しい利用法を考案し、独自の地図を作って、この男性支配の多様性を読者に示すことにしました。 このテーマは強烈なイデオロギー色でもって語られがちです。だからデータを見られるようにするのが肝腎です。私たちが

    エマニュエル・トッド「西洋から家父長制が消えたのではない。最初からなかったのだ」 | 女性の解放による「社会経済的コスト」とは
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/02/23
    “ジェンダーのイデオロギーはプチブル特有のイデオロギー〜。こうした高学歴の女性たちが「インターセクショナリティ」といった概念を熱烈に支持し、イデオロギーの世界で支配的な集団になっています”
  • 出生率を改善させる政策はない…各国の過去数十年のデータから見えてきたこと | 北欧でさえ少子化を脱却できず

    手厚い少子化対策で知られるスウェーデンでさえ… 約20年前、オーストラリア政府は、ピーク時に子供1人あたり約6000ドル(約79万円)に相当する現金を支払う「ベビーボーナス」プログラムを試みた。 キャンペーンが開始された2004年当時、国の出生率は女性ひとりあたり約1.8人だった。 このプログラムにより、2008年までに出生率は約2.0まで上昇したが、プログラムが終了してから6年後にあたる2020年までに、数値は1.6まで低下。つまり、プログラムが最初に導入されたときよりも下がった。

    出生率を改善させる政策はない…各国の過去数十年のデータから見えてきたこと | 北欧でさえ少子化を脱却できず
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/02/21
    「シングルの女性の子育てに対する特別支援を充実」という本格的な政策は欧米でも未実施ということか。子供に対する手厚い支援を「男性差別」とか抜かす連中を無視しないとできないよね、これ。
  • 認知心理学者が懸念「社会悪を正すためにも、人の先天的な性格の研究を止めてはならない」 | 「身体と精神は別物である」という誤解

    性格、素質、才能は生得的なものである──そうした考え方が、差別や抑圧に利用されることは確かにある。そのような不正義に対する恐れから、最近では、先天的な心理的特性に関する研究そのものを抑制しようという動きも一部で見られる。 しかし、先天的な心理的特性を研究するイーリス・ベレントは、科学研究そのものを抑制しても社会悪がなくなるわけではないと考える。精神の先天的要素も、身体の先天的要素と同等に科学的に扱うべきだと論じるベレントは、なぜ人々が「精神」と聞くと身構えてしまうのかについても、鋭い分析をおこなっている。 子育てをしていると、人間の素質についていろいろと考えさせられることがある。何人かの子供がいる人は、子供たちひとりひとりの違いに早い段階で気づくかもしれない。私の息子は幼い頃、初めて音楽を聴いたとき、目を大きく見開いて真剣な眼差しになった。私の娘は幼い頃から、明らかに社交的な性格だった。生

    認知心理学者が懸念「社会悪を正すためにも、人の先天的な性格の研究を止めてはならない」 | 「身体と精神は別物である」という誤解
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/02/10
    “仮に科学が家父長制、性差別、運命決定論を唱えているように思えるのであれば、そのとき私たちは、科学が言っていることに反応しているのではない。私たちの耳に入ってくることに反応しているのだ”
  • 遺伝も性別もタブー… 進化生物学者が危惧する「左派からの科学への攻撃」 | ダーウィンもメンデルも“キャンセル”されてしまうのか

    ──ダーウィン主義の生物学者のあなたは、宗教右派と論争してきました。しかし、左派に対して警鐘を鳴らすようになったのはなぜでしょうか? もともとの私の論敵は、創造論者、反ワクチン主義者、気候変動懐疑論者です。細かく言うと、アメリカ人の半数以上が創造論者であり、そのうちの40%が聖書の字義通りの創造を信じ続けています。33%は、人間は何百万年もかけて進化したと考えていますが、その進化も神の導きだと思っています。「インテリジェント・デザイン」論(註:何らかの知性ある存在が宇宙や生物の発生に介在したとする理論)に通ずる考え方です。 進化論を信じるアメリカ人、つまり、進化は神と何も関係がないと考える人々は22%しかいません。ただ、創造論はすでに大学からは駆逐され、公教育で創造論を教えてはならないとする判決が最高裁で出ています。最高裁の保守化でどう変化するかはわかりませんが……。 いまのところ、この戦

    遺伝も性別もタブー… 進化生物学者が危惧する「左派からの科学への攻撃」 | ダーウィンもメンデルも“キャンセル”されてしまうのか
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/02/10
    「ジェンダーと同様、性も段階的なものだと人は考えがちだが、それは誤り〜どの脊椎動物にも、オスとメスしか存在しない。〜人間の2つの性を否認することは、いかにイデオロギーが生物学を捻じ曲げているかの証左」
  • 生き別れた一卵性双生児が40年後に再会——2人のIQや性格を調べてわかったこと | 米国と韓国に別れて育った2人の類似性は?

    一卵性の双子がよく似ているのは周知の事実だが、たいていは同じ環境を共有しているため、遺伝の影響だけを切り離して分析することが難しい。だが、韓国で起きたある悲劇が画期的な研究に繋がったと、英紙「テレグラフ」が報じている。 40年前に起きた悪夢 親なら誰でも共感できるゾッとするようなシナリオの一つが、幼児が混雑した市場で迷子になるというものだ。1976年、この悪夢は韓国のある家族にとって現実のものとなった。そして40年後、この事件はある画期的な研究報告の核となる。 1976年、一卵性双生児の2歳の女の子のうちの一人が、祖母と一緒にソウル郊外の市場へ出かけたきり二度と戻ってこなかった。 行方不明になってからの数週間、両親はチラシを配ったり、行方不明者の情報を募る地元のテレビ局の番組に出演したりと、必死で娘を探そうとした。だが身元不明のまま施設に保護された女の子は、その時すでに別の家庭に引き取られ

    生き別れた一卵性双生児が40年後に再会——2人のIQや性格を調べてわかったこと | 米国と韓国に別れて育った2人の類似性は?
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/02/02
    非常に興味深い事例。育った国(!)も家庭状況もまるで異なる一卵性双生児は、それでも性格やものごとの受け止め方に強い一致が見られたとのこと。
  • 進化生物学の巨匠ジェリー・コイン「人間の差異は環境だけに由来するという考えは、ばかげています」 | 男と女には遺伝的な違いがある

    「土着の科学」の危険性 ──科学を「脱植民地化」し、「西洋的」とされる科学と同様に、土着の伝統的知恵を推奨しようとする考えも、あなたは批判していますね。 先住の人々が科学に貢献したという話を、私は聞いたことがありません。西洋の薬局に並んでいる薬の少なくとも三分の一は植物由来で、その一部は原住民によって発見されたものです。キニーネはアンデス原産の低木由来、アスピリンはヤナギが用いられています。 これらの経験的な発見は、科学と協働可能でしょう。しかし、科学と伝統的知恵の間には大きな違いがあります。科学は方法論、ある事柄が正しいか否か知るための方法に基づいています。伝統的な知恵のほうは、仮説、証明、公表などに基づいてはいません。 そもそも、「西洋的な科学」などというものはありません。科学は300年前のヨーロッパから、現代のようなかたちへと発展してきたように見えます。しかし、こんにちの科学は世界中

    進化生物学の巨匠ジェリー・コイン「人間の差異は環境だけに由来するという考えは、ばかげています」 | 男と女には遺伝的な違いがある
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/02/02
    「そもそも、「西洋的な科学」などというものはありません」然り。もし科学が西洋的なもの、キリスト教的なものであれば、仏教に影響を受けたアジア人が自然科学分野でノーベル賞をとっているはずもない。
  • 元セックス・ピストルズが嘆く「パンクのマネごとはやめろ」 | ジョン・ライドン─イッセイミヤケとタバコを愛する男 | クーリエ・ジャポン

    「セックス・ピストルズ」──この名前を聞いたこともないという人はほとんどいないのではないだろうか? 当時、深刻な経済不安に陥っていた1970年代イギリス・ロンドンで結成されたパンクバンドは、怒りを抱える若者たちから圧倒的な支持を受けた。 それから40年以上、そのリードボーカルのジョニー・ロットン、現在はパブリック・イメージ・リミテッド(以下PiL)を率いるジョン・ライドンが、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューにお買い物とビールを飲みながら答えた。 あれから40年以上、彼は“洒落者”になっていた 1970年代のポップカルチャーの空気をまとい、キノコ雲を頭に乗っけたような髪型で現れた男。 彼こそ、世界的なパンクの顔であり、代名詞だ。 ジョン・ライドンは、イギリスのバンド、セックス・ピストルズのリードボーカル、ジョニー・ロットンとして知られ、アナーキシズムを扇動した。秩序化された社会に牙を剥

    元セックス・ピストルズが嘆く「パンクのマネごとはやめろ」 | ジョン・ライドン─イッセイミヤケとタバコを愛する男 | クーリエ・ジャポン
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/01/19
    “「ビジネスは政治に代わり得るか?俺はそうは思わない。それこそ究極の汚職だろ。それこそがアメリカがいかに絶望的になったかってことだ」”
  • 地球全体で“不平等の断層線”が複数あることを認識しなければならない | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」

    世界的なベストセラーとなった『21世紀の資』の著者で、フランスの経済学者であるトマ・ピケティによる好評連載。今月は『世界不平等レポート 2022』で明らかになった新しい三つの不平等について。 経済成長と市場の力で富が広まるのを待つ? 『世界不平等レポート 2022』が12月初旬に出版された。この報告書から何がわかるのだろうか。 世界の各大陸から100名ほどの研究者が協力して作っているこの報告書は4年に1度刊行され、世界の不平等に関する断層線を、いわば聴診で探るような内容になっている。 所得格差がここ数十年で拡大したという話は広く知られるようになったが、今回の報告書では「所得格差」に加えて「資産格差」「ジェンダー格差」「環境格差」という三つの不平等に新たに光を当てることができた。

    地球全体で“不平等の断層線”が複数あることを認識しなければならない | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」
    tikani_nemuru_M
    tikani_nemuru_M 2023/01/07
    ピケティの指摘する「不平等の断層線」とは、資産格差・環境格差・ジェンダー格差の3つ。トランスイデオロギーは確実にジェンダー格差を隠蔽する働きがある。