オンライン授業が、長期入院などで学校に通えない子どもの教育に効果を発揮している。特に高校生はこれまで、留年や退学、転校となるケースもあったが「友達と一緒に進級したい」という生徒の気持ちに応え、単位取得も可能になっているという。5年前に白血病となり、遠隔授業で単位を取って進級、大学進学を果たした岡山県内の女子学生紗月さん=仮名=(21)は「病気になってもできることはある。夢を諦めなくて良かった」と語った。 岡山県教委によると、紗月さんは同教委が関わった取り組みで初めてオンライン授業で進級できた生徒とみられる。長期療養を余儀なくされる子どもたちの教育では、小中学生を対象にした院内学級が知られるが、高校生は対象外で学習支援が課題とされてきた。 紗月さんは高校1年の2018年6月に入院した。入学後から体がだるく、階段を上がるのもつらい。授業で眠ってしまうこともあるほど不調が続く。友達もでき、楽しい