鋳砲所跡で出土した5世紀後半とみられる土師器の高坏。杯部分は大半が欠損している(秋田市文化振興課提供) 秋田市文化振興課は昨年実施した秋田市山王の遺跡「鋳砲所(ちゅうほうしょ)跡」の調査で、古墳時代(3~7世紀)の5世紀後半のものとみられる竪穴建物跡や土器などを確認した。同市で同時代の遺構や遺物が見つかったのは初めて。同課によると、大和政権の影響を受けた地域で波及した古墳文化の遺跡という。同課を所管する市観光文化スポーツ部の納谷信広部長は「古墳文化が県内に浸透していたことが一層明確になった。古墳時代の秋田を明らかにする上で大きな手掛かり」としている。