【ニューヨーク=加藤美喜】中米ハイチの大地震から四日がたった十六日、首都ポルトープランスでは依然として路上に大量の死者が放置され、衛生状況の悪化が深刻になっている。遺体処理が進まない背景には、被害そのものの大きさに加え、遺族感情への配慮やハイチ独特の民間信仰の影響を指摘する声がある。 ハイチのビアンエメ内相は十五日、「これまでに五万人の遺体を収容した。死者は全体で十万人から二十万人に及ぶ可能性がある」と述べ、まだ多数の犠牲者が放置されている現状を指摘した。 カリブ海の島国ハイチでは、日中の気温は三〇度近くにも上る。AP通信は、遺体があえて建物の中ではなく路上や倒壊家屋の前に置かれたままなのは、生存者が、身内の遺体を見つけやすいようにという地元の人々の配慮があると伝えた。 またハイチでは、アフリカからの黒人奴隷が持ち込んだ民間信仰とキリスト教が融合したブードゥー教の信仰が根強く残る。国連ハイ
More than five million Afghans are displaced internally, including these families in Herat. Afghans are a proud people with a rich cultural heritage. They have known generations of war and hardship. They deserve our full support. The following days will be pivotal. The world is watching. We cannot and must not abandon the people of Afghanistan.UN Secretary-General António Guterres in remarks to th
ハイチへの出航を控えた15日午後、物資の積み込みが続く米海軍の病院船コンフォート=米ボルティモア、勝田写す米海軍の病院船コンフォートの内部=勝田写す 大地震に襲われたハイチのビアンエメ内相は15日、収容された遺体は5万人に達し、死者は最大20万人に上る可能性があるとの見方を示した。ロイター通信が伝えた。発言通りなら22万人以上の犠牲者が出た2004年12月のスマトラ沖地震・津波での規模に迫ることになる。薬や食料の不足で被災者の不安が募る中、各国は続々と支援を表明、米国や中国などの救援隊はすでに現地で活動しているが、「地震大国」日本の出遅れ感は否めない。 ◇ 「日本は地震大国。様々な経験と教訓を得ている。ハイチの人々の復興のためにできる限りの協力をすることを誓う」。16日に東京で始まったアジア中南米協力フォーラムで鳩山由紀夫首相は力を込めた。日本にとって災害救援は国際協力の得意
【ニューヨーク=佐々木良寿】ハイチ大地震で、国連本部は15日、総額5億6200万ドル(約511億円)の拠出を国際社会に求める緊急アピールを発表した。 記者会見したジョン・ホームズ人道問題担当事務次長によると、今後6か月にわたり被災者約300万人を支援するために必要とされる金額で、食料や医療、衛生、教育、住居などの緊急支援に充てられる。また、首都ポルトープランスでは家屋の3分の1が倒壊、地域によっては半分以上が壊滅的な打撃を受けたという。 一方、潘基文(パンギムン)事務総長は同日の記者会見で、「援助物資が続々到着しているが、輸送手段や燃料の不足などから配給活動が難航している」としたうえで、「住民の間に不満が高まっている」と懸念を表明、「治安維持に全力を挙げている」と述べた。潘事務総長は状況視察のため、17日にも現地入りする意向を明らかにした。 国連関係者の犠牲については、これまでにハイチ安定
ポルトープランスで13日、遺体が回収された現場近くで泣き崩れる少女たち。地震により病院や学校、教会などの建物が崩壊し、首都全体はがれきから生じた粉じんに覆われた=APポルトープランスで14日、がれきの中を歩く女性=AP 【ニューヨーク=丹内敦子】中米ハイチの大地震で、国連職員らの死者・行方不明者だけでも数百人規模に膨れあがる恐れが出てきた。国連史上、最悪の事態となる。被災地では略奪行為が起きているとの報道もあり、再び治安が極端に悪化することが懸念される。7年目となるハイチでの国連平和維持活動(PKO)は正念場を迎えそうだ。 「地震発生当時、司令部には100〜150人がいて、重要な会議をしていた」 潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は13日、ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)の司令部が倒壊し、中で働いていた国連職員らが行方不明になっていることを明らかにした。国連ミッションの長である
ハイチ大地震発生を受け、神戸市のNGO「CODE海外災害援助市民センター」は、メキシコ市に滞在する同センターの海外研究員を現地の調査に派遣することを決めた。当面は被災者のニーズ把握や実態調査を行う。 派遣者は地元NGOで中南米の災害復興支援に従事するメキシコ人男性。近日中に渡航予定で、調査結果を受けて現地での復興支援策を検討する。 CODEへの募金は郵便振替00930-0-330579(加入者名はCODE。通信欄には「ハイチ」と明記)。 一方、あしなが育英会は17日午前11時~午後1時まで、神戸市中央区のJR元町駅前で街頭募金を行う。震災遺児らが中心となって呼びかけ「心の癒やし使節団」を被災地に派遣予定。これまで、四川大地震の被災地も訪れ、交流会を実施した。 また、県は15日、ハイチ大地震の被災地に見舞金100万円を送ることを決めた。【金森崇之、重石岳史】 〔神戸版〕
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