ハイチの首都ポルトープランスで14日、救出される負傷者=ロイターハイチの首都ポルトープランスで14日、地震で被害が激しい地域にあふれる住民たち=ロイター 【ポルトープランス=望月洋嗣、堀内隆】マグニチュード7.0の大地震に見舞われたハイチの首都ポルトープランスに14日午前(日本時間15日未明)、入った。中南米最貧国の首都機能は壊滅状態。「家が消え、家族の行方も知れない。国の未来も消えた」。そう語る市民の表情は恐怖と悲しみに満ちていた。 東隣のドミニカ共和国の首都サントドミンゴを飛び立ったヘリが約1時間後、ポルトープランス上空にさしかかると、地上の風景は一変した。 まるで爆撃でも受けたかのように、無数の建物が上から押しつぶされたようにひしゃげ、がれきの山と化した住宅密集地が次々にあらわれる。遺体をのせたトラックが街を行き交う。大きな建物の周りには、生き埋めになった人の救出作業を待つ