1549年にキリスト教が伝来してから今日まで、なぜクリスチャンでない日本人が毎年、クリスマスで大騒ぎするのか。当時のクリスマスの様子を伝える書物、新聞や雑誌の記事などを丹念にたどりながら、その謎に迫ったのが本書。 著者の堀井憲一郎氏は、吉野家の店舗ごとに牛丼のつゆの量が違うなど、ユニークな発想に基づいた調査をする「何でも調べるフリーライター」。著書に、『ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎』(文藝春秋)、『東京ディズニーリゾート便利帖』(新潮社)、『若者殺しの時代』(講談社現代新書)などがある。 「『クリスマスの馬鹿騒ぎ』は明治時代から始まった。・・・20世紀の日本にはいつでもクリスマスがあった。しかし、その歴史を通して語った日本人はいない。いたとしても見つけられない。キリスト教徒ではない日本人が、キリスト降誕祭(クリスマス)に大騒ぎをするのは、日本人ならではの知恵なのだ