能登半島地震の発生からまもなく3カ月を迎える中、被災地で活動したボランティアは延べ約1万人余りに過ぎない。平成28年の熊本地震では3カ月で延べ約10万人が活動しており、経験豊富なボランティアからは「能登は静かすぎる」との声も。道路やインフラの復旧遅れが主な要因だが、2次避難で多くの住人が被災地を離れ「ニーズの把握が難しい」との指摘もある。 実働1日310人3月26日、甚大な被害があった石川県輪島市町野町(まちのまち)地区で、関西の大学生ボランティアら約10人が、被災家屋から家財の運び出しを手伝った。 依頼した柴田剛さん(67)は「本来なら一日仕事が数十分で終わった。本当にありがたい」と感謝。関西大3年の西出梨乃さん(21)は「自分に何ができるのか不安だったが、『ありがとう』と言われて嬉しくなった」と笑った。 とはいえ、被災地に入るボランティアはまだ少ない。石川県によると、ボランティアセンタ