日本一と豪語した浦安市立図書館は職員が災害復旧活動に従事しているために、現在は休館中である。また計画停電のためHPが使用できない時間がある。地震による直接的被害はなくとも、避難者受け入れや、原発事故による電力不足のためである。数年前に図書館が策定した「これからの図書館」の先導的役割を果たす浦安市立図書館だが、自家発電もなく、その情報基盤は脆弱なものであることを露呈した。もちろんこれは図書館にかきらず水族館、博物館、美術館、すべての施設、機関が同様であろう。コンピューターも電気がなければタダの箱である。「これからの図書館」がコンピューター関連企業の後ろ盾によるものであり、基本のエネルギー問題には無頓着である。火力(石炭)、水力、石油、電力、風力、太陽光、バイオマス、今後なにに依存するのか我々は考えなければならない。政治家だけでなくメディアも反原発運動を抹殺してきた。岩波書店「世界」の特集をみ