2019年、福井県では3,336人の人口流出があり、転出者の増加率は全国で最大だったそうです(総務省調べ)。人口減少を食い止めようと、各自治体はI・Uターンを促進する活動や移住者への経済支援など様々な施策に力を入れています。兵庫県神戸市の郊外で生まれ育った僕は、5年前、26歳のときに福井に移り住みました。福井に来てから本当にたくさんの方に支えてもらい充実した生活を送ってきましたが、実際に移住してきた立場からすると、その密な人間関係が生む閉鎖的な側面が、移住者が根付かない一つの原因になっている気もするのです。 ■人生初の区長会 お金のない若者にとって、都会よりも安価で家を借りられることは、田舎の魅力の一つです。当時、友人の紹介で山林を整備する地域活動に関わるようになった僕は、福井市のとある山奥の空き家を借りて住み始めました。入居してしばらく経ったある日、地域の方から「今度、公民館で区長会が開
車同士が衝突し、センターラインをはみ出した側の助手席の男性が死亡した事故について、直進してきた対向車側にも責任があるとして、遺族が対向車側を相手に損害賠償を求めた訴訟の判決言い渡しが13日、福井地裁であった。原島麻由裁判官は「対向車側に過失がないともあるとも認められない」とした上で、無過失が証明されなければ賠償責任があると定める自動車損害賠償保障法(自賠法)に基づき「賠償する義務を負う」と認定。対向車側に4000万円余りの損害賠償を命じた。 遺族側の弁護士によると、同様の事故で直進対向車の責任を認めたのは全国で初めてという。 死亡した男性は自身が所有する車の助手席に乗り、他人に運転させていた。車の任意保険は、家族以外の運転者を補償しない契約だったため、遺族への損害賠償がされない状態だった。対向車側は一方的に衝突された事故で、責任はないと主張していた。 自賠法は、運転者が自動車の運行に
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