Linuxにおける利用が急速に増えている「Berkeley Packet Filter(BPF)」について、基礎から応用まで幅広く紹介する連載。今回は、最近のBPFの発展に欠かすことのできない重要機能「BPF Type Format(BTF)」について。
ネストしたコンテキストマネジャーの簡潔な記述 分かりやすくなったエラーメッセージ デバッグやプロファイリング用に提供される行番号がより正確なものに 構造的パターンマッチ ファイル操作などでエンコーディングを明示しなかった際にEncodingWarning警告クラスを送出するようにオプトイン可能 「|」演算子を使用したユニオン型の指定 パラメーター仕様変数 型エイリアス ユーザー定義の型ガード 本稿では、これらの新機能の中で新しく追加された構造的パターンマッチ(match~case文)について見ていくことにする。なお、構造的パターンマッチについてはPEP 634、PEP 635、PEP 636で詳しく述べられている。 match~case文の概要 match~case文の構文を以下に示す。なお、「match」と「case」はソフトキーワードであり、構造的パターンマッチを行う文脈でのみキーワー
「AWS」「Azure」「GCP」の処理性能を比較、Cockroach Labsが2021年版のレポートを公開:三大クラウドの処理性能はどう違う? Cockroach Labsは、Amazon Web ServicesとMicrosoft Azure、Google Cloud Platformの処理性能を比較した年次レポートの最新版を公開した。3つの主要クラウドの処理性能がかなり異なることが分かった。 Cockroach Labsは主要クラウドサービスの処理性能を比較した年次レポートの最新版「2021 Cloud Report」を公開した。 ベンチマークの対象となったのは、「Amazon Web Services」(AWS)と「Microsoft Azure」(Azure)、「Google Cloud Platform」(GCP)。 3年目となる今回のレポートは過去のレポートと比較して、よ
対象OS:Windows 7/Windows 8.1/Windows 10/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2/Windows Server 2016 コマンドラインでもクリップボードとデータをやりとりしたい コマンドプロンプトを開いてCUIで作業している場合でも、クリップボードを利用したいことがある。例えば、コマンドの実行結果をアプリに渡したい場合は、クリップボードにコピーしておけば、アプリ側では単に[Ctrl]+[V]キーを押すだけで、結果をすぐに貼り付けることができる。いちいちファイルに保存してから、それをアプリ側で開いて挿入するといった操作は不要だ。 これとは逆に、アプリ側でテキストデータなどを選択してクリップボードにコピーしておき、それをコマンドプロンプト側で読み込んで、ソートや選択、
Microsoftは2020年11月11日(米国時間)、オープンソースのターミナルアプリケーションの最新プレビュー版「Windows Terminal Preview 1.5」を公開した。 同バージョン1.4が同日にWindows Terminalの正式版となっており、これに伴ってWindows Terminal Previewはバージョン1.5となった。Windows Terminal Preview 1.5は、Microsoft StoreまたはGitHubのリリースページからダウンロードできる。 Windows Terminal Preview 1.5の主な新機能や機能強化の概要は次の通り。 ハイパーリンクを自動検出 ハイパーリンクに対応する機能が向上し、ターミナル内のリンクを自動検出するようになった。これらのリンクはクリッカブルであり、[Ctrl]キーを押しながらクリックすると、デ
なぜ金融系プロジェクトで先進のコンテナ技術を選択したのか:巨大SIerのコンテナ・Kubernetes活用事例(2)(1/2 ページ) NRIのコンテナ・Kubernetes活用事例について紹介する本連載。第2回はFinTechサービスをクラウドやコンテナで支援した事例を紹介する。 金融系サービスでも顧客体験を改善する迅速さは不可欠 「金融」と聞くと、勘定系処理や外部システムとの接続、バックオフィス業務などを思い浮かべる読者も少なくないだろう。これらのシステムでは、「求められるシステム品質が高く、ドキュメントは重厚に整備、管理され、大規模な工数が必要なプロジェクト」という点を想像するに難くない。野村総合研究所(以後、NRI)はインターネットバンキングや証券業の大規模共同利用型サービスを構築、運用しており、まさにNRIが得意とする領域でもある。 こうした大規模プロジェクトのみならず、NRIは
Microsoftが紹介する「Windows Terminal」のカスタマイズや活用のコツ:配色やペイン、「wt」コマンドとの併用など Microsoftは、「Windows Terminal」のカスタマイズ方法やさまざまな活用のコツを紹介したブログ記事を公開した。初期起動時の設定内容やプロファイル設定、配色、ペインなどに触れている。 Microsoftは2020年10月15日(米国時間)、オープンソースのターミナルアプリケーション「Windows Terminal」のカスタマイズ方法やさまざまな活用のコツを公式ブログで紹介した。 Windows Terminalの正式版は2020年5月に公開されており、2020年11月時点のバージョンは1.3(Windows Terminal Previewはバージョン1.4)だ。 初回の起動時には何が起こるのか Windows Terminalをインス
連載目次 用語解説 機械学習における内挿(Interpolation)とは、あるデータを使って訓練した機械学習モデルにおいて、その訓練データ(入力データおよび教師ラベル)の数値の範囲内で出力を求めることを指す。また外挿(Extrapolation)とは、その範囲外で求めることを指す。 内挿/外挿という(元々は数学の)用語は、「機械学習モデルの限界」や「誤解を防ぐための注意点」として言及されることが多い。特に機械学習に不慣れな一般人や機械学習の初心者は、内挿と外挿を意識して区別していないため、機械学習モデルのことを「どんな入力データに対しても同じ精度/信頼性で出力できるもの」と誤解しやすい。例えば機械学習モデルを訓練して90%の精度が出たら、「そのモデルを使えば常に90%の精度が出る」と考えがちである。しかしその精度は、入力データが「内挿」であればの話である。もし訓練時に入力したことがない範
クラウドネイティブアプリケーションを本番環境で保護、運用するためのソリューションを提供するSysdigは2020年7月21日(米国時間)、コンテナイメージスキャニングのベストプラクティスを公式ブログで解説した。 コンテナイメージスキャニングは、開発から本番環境の運用までのアプリケーションライフサイクル全体にセキュリティとモニタリングを統合する「DevSecOps」の主要ワークフローの一つだという。 Sysdigは、DevOpsの大きな課題の一つとして、アプリケーションデリバリーを遅らせることなく、セキュリティリスクを管理することを挙げ、この課題に迅速に対処する方法の一つが、DevSecOpsワークフローの導入だと説明している。 コンテナイメージスキャニングとは? コンテナイメージスキャニングは、セキュリティ上の問題点や、脆弱(ぜいじゃく)性、バッドプラクティスの検出を目的に、コンテナイメー
「Windows×OpenSSH×WSL 2=ほぼほぼネイティブなLinux」に見えてしまう、の作り方:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(164) 前回は、Windows Subsystem for Linux(WSL)の次世代バージョン「WSL 2」によって、Windows 10 HomeでDocker Desktopが利用できるようになったことをお伝えしました。今回もWSLが関係してくる話です。それはまるで「Linuxのように見えるWindowsのリモート接続環境」が作れるという話です。 Windowsにまつわる都市伝説 WSL 2で本物のLinuxカーネルがWindowsに組み込まれる 現在の「Windows 10」と「Windows Server」には、幾つかの有名なオープンソースソフトウェア(OSS)のコンポーネントが含まれています。Windows 1
Google Cloudは2020年7月14日(米国時間)、アナリティクスサービス「BigQuery」のマルチクラウド対応を発表した。Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure上のデータを動かすことなく、BigQueryによるマルチクラウドのデータ分析ができる。 Google Cloudは同日、AWSの「Amazon S3」に対応したプライベートα版の提供を開始した。Azureへの対応は近い将来(「soon」)に行うという。 BigQuery Omniでは、Google Cloudがマルチクラウド対応を進めるマネージドKubernetesサービス、「Anthos」を活用する。BigQuery OmniとしてAWSやAzureに展開するAnthosクラスタ上で、BigQueryのクエリエンジンである「Dremel」をマネージドサービスとして動かす。その上
Spotifyは2020年3月16日(米国時間)、社内向けに開発し、活用してきた開発者向けポータル構築プラットフォーム、「Backstage」をオープンソース化したと発表した。 Spotifyは2020年3月16日(米国時間)、社内向けに開発し、活用してきた開発者向けポータル構築プラットフォーム、「Backstage」をオープンソース化したと発表した。 Backstageでは、さまざまなインフラ関連ツール/サービス、ドキュメントを単一のポータルにまとめ、分かりやすく表示する。エンジニアは自身の作業に適したツールを容易に見つけることができ、一貫したユーザーインタフェースで利用できる。これにより、開発者はツールの利用に費やす時間や労力を減らし、アプリケーションの構築に集中できるという。 同ツールの背景として、Spotifyはオープンソースソフトウェア(OSS)のインフラ関連ツールが爆発的に増加
独立したサービスを組み合わせて1つのアプリケーションを形作る「マイクロサービスアーキテクチャ」。サービスの構造に合わせて開発組織も個別に独立させることで、機能の追加拡張を容易にしたり、開発スピードの高速化を実現したりできるとして注目されている。 しかし、運用面での課題は少なくない。アプリケーション内でサービス同士が通信するため、アクセス制御やルーティングなどの実装/管理コストは増大する。分割されたサービスそれぞれに独立したソリューションを適用した場合、工数が肥大化したり、仕様や品質がサービスごとに変わったりして、開発スピードに影響を及ぼす恐れがある。 その課題を解決する手段の一つが、サービスの独立性という利点を生かしつつ、運用の一貫性を実現する「サービスメッシュ」と呼ばれるデザインパターンだ。2020年1月に行われた「Envoy Meetup Tokyo #1」の講演で、日立製作所の研究開
5.0ではKubernetes監視やコードコントリビューター制度も――CEO基調講演 基調講演には、Zabbix 創設者兼CEO Alexei Vladishev氏が登壇。「Welcome to Zabbix Conference Japan 2019! ~Road to Zabbix 5.0に向けて~」と題し、最新版のZabbix 4.4と、次期LTS(Long-Term Support)であるZabbix 5.0の動向を解説した。 Vladishev氏は、オープンソースソフトウェア(OSS)の動向について振り返りながら「クラウドプロバイダーに対抗するために、OSSが制約のある独自のソリューションに舵を切るケースが出てきています。しかし私はOSSがもたらす自由の理念を信じています。Zabbixはこれからも“ユニバーサル”な真のOSSを追求していきます」と強調した。 ユニバーサルとは、一部
はてなのMackerelチームはKubernetesクラスタを自前で構築して運用していたが、撤退を選択したという。なぜ、Kubernetesの運用を諦めて撤退を選んだのか。はてなのMackerelチームでSREを務める今井隼人氏が語った。 コンテナ型仮想化技術を活用したアプリケーションの管理(オーケストレーション)ツール「Kubernetes」が注目を集めている。その背景の一端にあるのが、アプリケーションをコンテナ化し、マネージドKubernetesサービスで実行することによるメリットの享受と、運用負荷の軽減だ。 参考記事:「Kubernetes」とは何か――コンテナ型仮想化の本番利用に向けた課題 参考記事:「Kubernetesで運用する」その前に Kubernetesを本番環境で利用する際のポイント そんな中、「Kubernetesクラスタを自前で構築して運用していたが、撤退を選択した
日本国内で、「クラウドネイティブ」に取り組む企業が増えている。テクノロジー企業の間では、事実上共通のテーマとなっている他、一般企業でも、デジタル活動の推進に伴い、クラウドネイティブを目指す動きが見られるようになってきた。 だが、「クラウドネイティブ」とは、具体的には何なのだろうか。クラウドネイティブを目指す場合、何をすることになるのだろうか。2019年7月の「Cloud Native Days Tokyo 2019」でCo-chairを務めた草間一人氏と青山真也氏は、この言葉の意味を誤解していると思われるケースに遭遇することもよくあると話す。 そこで両氏に、クラウドネイティブに関してじっくり語ってもらった。@ITではこれを4回に分けてお届けする(聞き手は@IT編集部 三木泉)。 各回のテーマは次の通り。 第1回 「クラウドネイティブ」はどう誤解されているか(今回) 第2回 CNCFのTra
Kubernetes、コンテナ技術を活用した開発アジリティー向上にインフラアーキテクトはどう貢献したのか:コンテナベースのCI/CD本番事例大解剖(1)(1/3 ページ) Kubernetes、コンテナ技術を活用したCI/CD基盤におけるサービス開発について、リクルートの事例を基に解説する連載。初回は、インフラアーキテクトの視点から技術選定の考え方について解説。 インフラアーキテクト、アプリ開発者、運用/インフラ技術者の視点で 本連載「コンテナベースのCI/CD本番事例大解剖」では、リクルートテクノロジーズが取り組んだ事例を基に、Kubernetes、コンテナ技術を活用したCI(継続的インテグレーション)/CD(継続的デリバリー)基盤におけるサービス開発について解説します。事例は、リクルートジョブズが運営する「ジョブオプLite」という、「採用ホームページ」の作成、採用応募の管理を行うため
2018年に注目を集めた技術として、コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」がありました。 Kubernetesには、コンテナ型仮想化を本番環境で活用する際の課題に対応するさまざまな機能があります。世界でのシェアが高いパブリッククラウドサービス(Amazon Web Service(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなど)が相次いでKubernetesのマネージドサービスをリリースしたことで注目されました。 @ITでもDockerとコンテナ型仮想化のメリットをおさらいし、Kubernetesの概要や起源、現状などを紹介。本番環境で活用する際に直面する課題と対応策、活用のポイントを解説する連載記事を展開しました。著者はリクルートテクノロジーズ。実際に筆者が関わった事例をベースに解説しています。 一見難しそうなKubernet
Red Hat、「Kubernetesネイティブ」なブラウザIDEツール、「Red Hat CodeReady Workspaces」を発表:共有ワークスペース機能も特徴 Red Hatは2019年2月5日(米国時間)、Webブラウザベースの開発環境ツール「Red Hat CodeReady Workspaces」を発表した。「業界初のKubernetesネイティブなIDE(統合開発環境)」だという。 Red Hatは2019年2月5日(米国時間)、Webブラウザベースの開発環境ツール「Red Hat CodeReady Workspaces」を発表した。同社はこれを、「業界初のKubernetesネイティブなIDE(統合開発環境)」と表現している。Kubernetesに基づくコンテナ環境製品「Red Hat OpenShift」の機能として提供される。 Red Hat CodeReady
「Kubernetesで運用する」その前に Kubernetesを本番環境で利用する際のポイント:キャッチアップが大切(1/3 ページ) 日本マイクロソフトは2018年11月5~7日に「Microsoft Tech Summit 2018」を開催。MicrosoftでCloud Developer Advocateを務める寺田佳央氏は、Kubernetesを本番環境で活用する際のポイントや、今後のJavaについて語った。
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