「2人でいっしょに親を殺そうと思った」。兵庫県宝塚市で9日未明、中学3年の少女(15)が同級生(14)とともに自宅に放火したとされる事件。2人はともに「親が厳しい」と周囲に漏らしていた。一方でブラジル国籍で日本語が十分でない少女は、学校でいじめを受けていたという。中学3年の2人の少女が殺意を抱いた背景には何があったのか。直前には「3年後にまた会おう」と、身柄を拘束されることを予告するような発言もしていたという。 宝塚市内の静かな住宅街。未明に突然、消防車のサイレンが鳴り響いた。近くに住む主婦(22)は「寝ようとしたらサイレンが聞こえてきて、外に飛び出したら、男性と女性がすさまじい悲鳴を上げていた」と話す。男性はパンツ1枚しか身につけて折らず、全身にやけどを負っていた。周囲には、異様なにおいが立ちこめていた。 宝塚市役所で会見した2人が通う中学校の校長や市教委職員によると、少女はブラジル国籍