2016年06月11日06:00 カテゴリ雑感 英統計学者が語る“本当の危険”とは 幸い、ドイツではこれまで大きなテロ事件は起きていないが、ドイツ国民の52%は「次はわが国でテロが起きる」と不安を抱いているという意識調査結果が明らかになっている。今年初めの調査では、ドイツ国民の51%は安全は自由より重要だと考えているという。4年前の同様の調査では、その数は44%だったから、ドイツ社会では不安が確実に高まっていることが分かる。 英国の著名な統計学者、数学者、ケンブリッジ大学のダビット・シュピーゲルハルター教授(David Spiegelhalter)は独週刊誌シュピーゲル(2016年5月28日号)とのインタビューの中で、「国民がテロの襲撃にあって犠牲となる確率は100万分の1だ。すなわち、1マイクロモート(Micromort,リスクの単位)だ」という。確率からいえば、ドイツ国民はテロに対し過