東日本大震災より一ヶ月が経ちました。被災者の方に、心よりお見舞い申し上げます。 現在アフタヌーンで『からん』を連載している木村紺先生が、被災地応援漫画を寄稿しています。 講談社コミックプラス(pdf) 寄稿された漫画にも描かれている通り、木村先生は以前連載していた『神戸在住』の中で、阪神大震災について触れた話を描きました。『神戸在住』を既に何度も読んでいる私はもちろんそれを知っており、今回の震災が起きてからも、その存在を思い出しましたが、読み直すことはしませんでした。そこになんとなく以上の理由はなく、手が伸びないから読まなかっただけでしかありません。 ですが、今回寄稿された漫画に触発され、改めてそれを読み直すと、今まで読んだ時とはまた別種の情動が強く沸き起こりました。 『神戸在住』3巻に収録されている震災の話は、サブキャラクターの一人である中国系二世の大学院生・林浩(リン・ハオ)の回想とい