武雄市は16日、市情報公開条例で開示できる行政文書について、来年度から、インターネット上にデータを保存するサービス「クラウド」を活用して一般公開すると発表した。窓口で請求せずに、パソコンで閲覧することができる。市によると、自治体がクラウドを活用し、情報公開するのは、これまでに例がないという。 市によると、クラウドを使って保存・公開するのは、各種計画書や審議会の議事録などで、個人情報や交渉中の相手先が記された文書は対象外。一部に「黒塗り」が必要な文書の取り扱いは今後、基準を設けて検討する。活用するクラウドは、米国の「Evernote(エバーノート)」社が提供するサービスを予定。窓口での情報公開請求は、従来通り受け付ける。 公開する文書をスキャナーで読み込んで保存する作業を来年4月から進め、保存した文書を順次、公開していく方針。 記者会見した樋渡啓祐市長は「個人情報などに抵触しない限り、できる