JR東海は4日、リニア中央新幹線のルート別の工事費など、6〜7月に示した一連の試算結果に関し、県が出していた疑問点への回答を示した。この中で、県内に設けられる中間駅の予想乗降者数を初めて提示。諏訪・伊那谷回りのBルートでは1日当たり1万5千人だったのに対し、南アルプス貫通のCルートは同7千人とした。 JRの増田幸宏取締役がこの日、長野市内で県の担当者に非公開で説明した後、回答書を公表した。 中間駅は両ルートとも県内1カ所を想定。具体的な地点は示さなかったが、Bルートは「諏訪地区から上伊那にかけて」、Cルートでは「飯田市付近」とし、それぞれ中央線と飯田線に接続することを前提とした。また、東京−名古屋間に「1県1駅」、計4駅を設けた場合、各駅停車型の所要時間はBが79分、Cが72分かかると想定。直行型との差はともに32分となる。 JRが7月に示した東京−名古屋間全体での需要予測はCがBを