善光寺(長野市)の御開帳が当初予定から1年延期されることが3日に決まったことで、2022年の県内は、いずれも7年目に1度開かれる飯田お練りまつりや諏訪大社の御柱祭が重なり、大きな行事がめじろ押しとなる。新型コロナウイルスの影響で経済が停滞する中、関係者は相乗効果に期待を寄せる。 「全国から長野県に人が集中する。どうなるのか予測がつかない」。御柱祭の日程が御開帳とほぼ重なることに、諏訪市の金子ゆかり市長はこう話す。茅野市の今井敦市長は「県中がにぎやかになる」と歓迎し「両方を観光客が行き来するよう『御利益2倍』などと打ち出した誘客を県と検討したい」とした。 飯田市の中心市街地で開く飯田お練りまつりは3月を予定。中心となる飯田商工会議所(飯田市)の原勉会頭は、大きな行事が重なることは「飯田にとってもメリットがあるのではないか」とみる。 新型コロナの地域経済への影響は深刻だ。長野経済研究所が4月中
新型コロナウイルスの感染拡大防止を巡り、来春開催の行方が注目される長野市の善光寺御開帳が、1年程度延期される方向で調整が進んでいることが29日、関係者らへの取材で分かった。善光寺の天台宗一山(25院)、浄土宗一山(14坊)などが来週にも善光寺としての考え方を固め、開催を請願した善光寺御開帳奉賛会(事務局・長野商工会議所)に伝えて発表する。 延期については、関係者内で1年程度とする見通しの他にも複数の案があるといい、慎重な調整が続いている。 慣例で7年目に1度の御開帳。前回2015年には推計707万人が訪れた。次回は来年4月4日〜5月30日の予定だが、本堂前の回向(えこう)柱周辺や境内一帯に大勢が詰めかけることが予想され、新型コロナの収束が見通せない現状では、「御開帳で感染状況が悪化するようではいけない」などと感染対策の難しさを懸念する声が出ていた。 こうした状況から、奉賛会が27日、予定し
2020年東京五輪の聖火リレーで大会組織委員会が1日に発表したルート概要によると、県内では来年4月2、3日に計14市町村で実施される。2日は、1998年長野冬季五輪の競技開催地など主に東北信地域の7市町村をたどる。翌3日は、世界に誇る自然や歴史、文化をアピールできる中南信地域の7市町を巡る。 ルート概要によると、初日の4月2日、聖火は北佐久郡軽井沢町を出発。同町の風越公園、佐久市、下高井郡山ノ内町、上田市、同郡野沢温泉村、北安曇郡白馬村の白馬ジャンプ競技場を経て長野市の国宝善光寺を通過する。リレーを終えて聖火をランタンに格納する「セレブレーション」は、長野市役所西側の広場「桜スクエア」で行う。 翌3日は飯田市を出発。旧中山道の風情を伝える木曽郡南木曽町の妻籠宿、伊那市、諏訪市の諏訪湖周辺、大町市、安曇野市、松本市の国宝松本城を巡る。セレブレーションは、松本城西側の市営開智大型臨時駐車場で行
戦国大名・真田氏をテーマにした「第34回上田真田まつり」(実行委員会主催)が24日、同市の中心市街地で開かれた。約200人の武者行列には、放送中のNHK大河ドラマ「真田丸」で、真田信繁(幸村)の父・昌幸を演じる草刈正雄さんら6人の俳優が加わった。沿道は例年以上の市民や観光客でにぎわった。 俳優はほかに中原丈雄さん(高梨内記役)、藤本隆宏さん(堀田作兵衛役)らでいずれも劇中で真田家関連の人物。ドラマの衣装姿で登場し、30分ほど練り歩いた。見物客からは「こっちを向いて」との声が上がり、昌幸の官職名にちなみ「安房守(あわのかみ)ぃー」と呼び掛ける人もいた。一行は所々で立ち止まり、「上田の地を守る」「徳川を討て」と声を出し、大きな歓声に包まれた。 真田丸ファンという群馬県草津町の自営業高木徹さん(65)、ふみ子さん(63)の夫妻は「りりしくて格好良かった」。武将好きという台湾から来た陳俊男さん
大町市の木崎湖が舞台のアニメ「おねがい☆ツインズ」の放送から10周年を記念したイベントが20日、同市平公民館で開かれる。舞台となった木崎湖を訪れる「聖地巡礼」を通じて親交を深めている県内外の有志約50人でつくる実行委が企画し、運営する。アニメ総集編の上映会のほか、井出安軌(やすのり)監督(松本市出身)とヒロイン役の声優3人とのトークショーがある。 おねがい☆ツインズは2003年の放送、同じく木崎湖を舞台にした「おねがい☆ティーチャー」(02年放送)と合わせ、アニメの舞台を訪れる聖地巡礼の先駆けとなった。有志たちは5月から準備。東京都、大阪市などのほか、大分県や仙台市からも木崎湖に集まり構想を練った。 6年ほど前から週1回は木崎湖に通っている諏訪市の会社員三浦靖さん(27)は「木崎湖の自然に魅せられ、仲間たちと交流するために通っている。地元の人も一緒につくってきた10年間をみんなで祝うイ
JR飯田線が登場するアニメ「究極超人あ~る」ゆかりの田切駅(上伊那郡飯島町)から伊那市駅まで、最短コースで約17キロの沿線を自転車で走るツアーが27日あった。全国から約80人が参加。アニメの登場人物など思い思いの格好で、アニメと同じ所要およそ1時間を目標に走った。 アニメでは東京の高校生らが伊那市までの旅の途中、田切駅で電車を逃し自転車で伊那市駅を目指す。ツアーは同市職員らの自転車クラブが昨年始め、ことしは同市や飯島町の地元住民らも協力した。 1991年の作品公開後、田切駅にはファンが集まり、周辺を清掃するなどしている。主催者は開会式で、他のアニメでも見られるようになった「聖地巡礼」は同駅が「発祥の地」と宣言した。 「あ~る」の大ファンという埼玉県の学生松明(まつあき)亜美さん(19)は、主人公と同じ学生服にげた履き姿で応援。電車で初めて訪れ「来て良かった。来年は走りたい」。田切区長
長野市の善光寺は20日、次回の御開帳を2年後の2015年春に開くと発表した。4月5日から5月31日までの57日間。7年目に一度開く慣例に沿った。若麻績敏隆(びんりゅう)・寺務総長らが、御開帳開催を請願した長野商工会議所(長野市)を訪れて日程を伝えた。 同市では15年3月に北陸新幹線の金沢延伸が予定され、これに合わせてJR長野駅で新駅ビルの建設や善光寺口(西口)駅前広場の整備が進む。地元ではこれらを追い風に、前回09年に過去最多の673万人を記録した参拝者をさらに増やしたいとの期待が高く、同商議所の加藤久雄会頭は「金沢や大阪方面も含めて広域的に参拝客を誘致したい」と話した。 御開帳では、秘仏の身代わりで同じ姿をした「前立(まえだち)本尊」を宝庫から本堂の秘仏の前に移す。本尊は本堂前に建立される回向柱と綱で結ばれ、回向柱に触れると本尊に触れるのと同じ御利益があるとされている。 前立本尊を
JR飯田線が登場するアニメ「究極超人あ~る」(1991年)にちなみ、田切駅(上伊那郡飯島町)から伊那市駅までを、アニメと同じく1時間を目標に自転車で走る催しが28日、開かれた。伊那市駅開業100年を記念し、同市職員らのグループが企画。県内外から自転車好き、アニメ好きの約80人が挑んだ。 アニメでは、高校生たちが東京駅から豊橋駅経由で、駅のスタンプを押しながら伊那市駅まで旅をする。田切駅で降車したがしばらく後続列車がなく、持参の自転車で伊那市駅に向かう。 参加者は午後5時前から順次、ロードバイクや「ママチャリ」などで出発。国道153号、アニメに登場する山裾など自由にコースを取り、鉄道で約15キロある伊那市駅を目指した。ゴール後はアニメと同じスタンプを台紙に押した。 山梨県の会社員柴田貴康さん(26)は約40分で一番乗り。「国道を走ったので楽だった。また来たい」。スタンプ作りを担当した伊
上伊那郡宮田村の津島神社祇園祭で21日夜、伝統の「あばれみこし」があった。雨と汗にぬれた氏子たちが、みこしを壊そうと参道の石段から繰り返し放り投げ、多くの観客が見入った。 みこしは、同村町一、二、三区の当番大工が持ち回りで作り、ことしは高さ約1・8メートル、重さ約200キロ。午後5時ごろに同神社を出発、氏子約80人が交代で担ぎ、村中心部の商店街を練り歩いた。 午後9時40分ごろ、神社に戻ったみこしが石段の上で持ち上げられて逆さまになると、観客から「これを待ってたよ」との声が。氏子たちは「しっかり」「行け」と叫び、みこしを豪快に投げ落としたり踏みつけたりして壊した。 みこしの破片には無病息災などの御利益があるとされ、氏子が差し出すたびに観客の手が伸びた。宮田中1年の小沢茉由(まゆ)さん(13)は、破片を手に「玄関に飾りたい」。父親の会社員敏博さん(41)は「祭りをこれからも大切に続けて
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