JR東海のリニア中央新幹線計画で、同社側が木曽郡南木曽町側に対し、環境影響評価(アセスメント)に関する調査の目的で、妻籠宿の重要伝統的建造物群保存地区内にコンクリート柱を立てる許可を申請し、町側が許可したことが26日、分かった。同計画で同保存地区内での現状変更行為の申請、許可は初めて。同社は4月以降、長野など沿線7都県で環境アセスの現地調査を本格化させる。【連載「リニア時代」2面に】 同社環境保全事務所(飯田市)や町教育委員会などによると、調査は主に風向、風速、窒素酸化物(NOx)など気象や大気質を調べる目的。大妻籠にある県宝「藤原家住宅」近くに高さ10メートルのコンクリート柱を立てて頂部に風向風速計を取り付け、脇には小屋を設置。4月以降、四季ごとに1週間ずつ観測する。 町の妻籠宿保存地区保存条例に基づき、調査主体の日本気象協会(東京)が19日に町教委に対して許可申請した。これを受け、