赤字経営が続いていた長野電鉄屋代線(千曲市・屋代―須坂市・須坂、24・4キロ)が3月末をもって90年の歴史に幕を下ろす。沿線では、消えゆく鉄路に別れを惜しむ光景があちらこちらで見られる一方、4月1日からの代替バス運行に向け停留所の設置などの準備も進む。 通学で利用する生徒も多かった長野市松代中学校。毎週月曜日の朝、松代駅構内を清掃してきた生徒たちは、春休み前の12日に最後の作業を終えた。生徒有志が昨年9月から発行してきた「ありがとう屋代線新聞」も、このほど最終号を迎えた。有志の一人で鉄道ファンでもある青木卓也君(15)は「思い出を残すため、残された時間でできるだけ写真を撮っておきたい」。 刻一刻と近づく廃線の日。「沿線住民には電車が通っていることが日常だった。(廃線を)納得するには時間がかかる」と、長野市若穂地区住民自治協議会の星沢重幸会長(71)。存続を訴え続けてきた同協議会だが、20日
諏訪地方などの鉄道愛好家でつくる「諏訪鉄道倶楽部(くらぶ)」は9日、初の部会として、鉄道写真を撮影する「撮り鉄部会」を発足させた。同じ鉄道ファンでも関心のある分野は多様なためで、写真撮影の好きな人同士が交流を深めていく。諏訪市内での初会合には12人が出席し、3月以降にJR小海線(小諸―小淵沢)で撮影会を開くことを決めた。 倶楽部は1970年代前半に発足し、現在は小学生から70代まで約50人が所属。ここ数年は諏訪市博物館で模型列車を走らせるといった活動にとどまっており、部会の設置は活動を活性化させる狙いもある。部会長には、会員で写真家の柳沢俊次さん(58)=諏訪市清水=が就任。毎月開く例会でカメラの使い方などを指導する予定だ。 初会合では柳沢さんが「鉄道車両以外に人物や花、山岳などを絡めて狙う方法もあり、鉄道写真は奥が深い」と説明。八ケ岳を背景に走る列車、廃線になった線路やトンネル、鉄道
諏訪市諏訪1の三村貴金属店で、大正時代の諏訪湖周辺を写した航空写真9枚が見つかった。上諏訪、下諏訪両駅周辺や製糸工場が立ち並ぶ岡谷市内の当時の街並みが写っている。市博物館(中洲)でも同時期の航空写真を数枚所蔵するが、見つかった写真は冬場の撮影で、積雪によって建物と道路の境がよく分かり、同館では「当時の街の発展を知る上でとても貴重な史料」とみている。 同店社長の三村昌暉(まさてる)さん(63)によると、2年前に自宅の蔵の整理をした際、箱の中から縦15センチ、横20センチの古いアルバムを見つけた。表紙に「大正12、13年上スワ、下スワ、岡谷上空航空写真」と書かれ、箱の中に鍛金作品の下絵が一緒に入っていたことから、鍛金家だった祖父・昌三郎さん(1885~1968年)の持ち物と分かり、保管してきた。 今月上旬、諏訪市制70周年の記念冊子の材料になる史料を探していた市博物館の亀割均館長が店を訪れ
太陽に一部がかかり、左上方向に見える円が幻日環(げんじつかん)、太陽を中心とした円が日暈(ひがさ)=5月31日午前11時40分、諏訪市中洲 まるで指輪のよう−。諏訪市中洲で31日正午前、うっすらと雲がかかった空に、「幻日環(げんじつかん)」の円が現れた。太陽を中心とする光の円「日暈(ひがさ)」も同時に見ることができた。 長野地方気象台によると、幻日環、日暈とも、太陽の光が雲の中にある氷の結晶で屈折して起こる現象。同気象台は「幻日環がこれほどはっきりと見えるのは非常に珍しい」としている。 諏訪市街地や伊那市では、日暈のほか「環水平アーク」も観測できた。暈の内側が周囲より暗く見えた時もあり、同市西春近の男性は「太陽の周りが黒くなって見えた。こんなことは初めてだ」と驚いていた。 06月01日(水)の県内ニュース 佐々木理事長が引責辞任 県建設業厚年基金不明金(6/1 09:00)県内中高で教
<「火球」描く光跡> 松本平広域公園で北の星空を撮影していた2月21日、明るい流れ星の「火球」(左下の直線)が出現した=午後6時32分~7時39分に撮影した967枚を合成。火球出現は午後6時41分50秒
槍ケ岳をシルエットにして沈む月。山頂の左に槍ケ岳山荘も見えた。手前右は常念岳=23日午前5時49分、美ケ原高原天狗の露地 二十四節気の「霜降」の23日早朝、松本市と上田市、小県郡長和町にまたがる美ケ原高原から、北アルプス槍ケ岳(3180メートル)に沈む月が見られた。 午前5時半、松本市側の「天狗の露地」付近に、写真愛好家10人ほどがずらりと三脚を並べた。雲海上に白々と輝いていた満月に近い月が次第に高度を下げ、赤みを増してオレンジ色に変わった午前5時48分58秒、うっすらと姿を見せ始めた槍の穂先に触れるように沈みだす。「速い、速い」。月が山の影に隠れるまでの3分32秒間、シャッター音が響き続けた。 10分後には山並みに朝日が当たり、すっかり明るくなっていた。パソコンソフトで場所を検討し、初挑戦した上田市小泉の会社員久保田俊雄さん(45)は「午前2時に家を出て3時から待った。夢中で撮ってい
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