長野市戸隠地区のそば店主有志らが13、14日、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市を訪ね、津波による塩害を受けた農地でソバの種をまく。信州に住んだことのある陸前高田市出身の男性が、被災地に戻り「再び農作物を作れる環境にしたい」と頑張る姿を見て、協力を思い立った。秋の刈り入れの時にも手助けする予定だ。 戸隠地区のそば店主ら7人は4月下旬、被災者に食べてもらおうと、岩手県大槌町でそばをふるまった。そのうちの1人、山口輝文さん(55)は帰りがけに、陸前高田市の知人、金野誠一さん(59)に会いに行った。 金野さんは、宮城県気仙沼市職員だった頃、ソバ栽培に関心を持ち、戸隠地区を訪ねた折に山口さんと知り合った。50歳で市役所を辞め、自然農法を学ぶため信州に移住。茅野市の企業で土作りを学びながら諏訪郡富士見町でソバ栽培をした。昨年12月に独立し、上高井郡高山村に住み始めたが、大震災を機に、母寿子さ